MPB1967

yuko20602011-10-15

原題: Uma Noite em 67



『貴重な映像がたくさん見れる映画でした。』




※画像は映画「MPB1967 」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!





ブラジル音楽を語る上で欠かせないムーブメント「トロピカリズモ」の
誕生に大きな影響を与えたTV Record主催の音楽フェスティバル。
カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、ホベルト・カルロス、
エドゥ・ロボ、セルジオ・ヒカルドらMPB(ブラジルポピュラーミュージック)
を代表するアーティストが揃って出演した1967年の伝説の一夜が貴重映像と
証言で蘇る。
音楽祭の舞台裏からアーティスト同士の交友関係、発表した楽曲の反響に
対する思いなどが描かれる。



今年もブラジル映画祭2011に参加してきました。
この映画と、明日の日記でご紹介する「ノエル・ホーザ〜リオの詩人」が
FACEBOOKの開催前アンケートで人気No.1だったので、かなり混むだろうな、と
思い朝早くから整理券を取りに行きました。
この映画はかなり大盛況で満席になっていました。
また、今回は映画上映前に、ブラジル音楽で評論家、と言えば・・・な
中原仁さんが登場し、映画の解説をしてくれました。
10/7(金)に開催された予習会に参加できなかったので、非常にありがたかったです。


さて・・この映画。
「MPB1967」とありますが、MPBの意味は Música Populares Brasilの略で
Music Popular Brazil・・・つまりブラジルのポピュラー音楽という意味です。
ボサノバが誕生したのが1950年代中盤ですから、ボサノバが誕生して10年後の
時代ですね。
また、この1967年といえば、Beatlesの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」
がリリースされた年。
日本ではGSがちょうど流行っていた頃だそうです。
もちろん、私は生まれていません。
また、ブラジルは軍政の圧政に国民が苦しんでいたころで、アメリカ文化を
否定し、「エレキギター反対」などというデモが行われていたようです。
(これは映画でも語られていますし、デモの様子も入っています)
そして、ブラジルの音楽界にとっては、1967年というのが非常に重要な
年で、1965年から5年間行われたTV Record主催の音楽フェスティバルで
この1967年というのが今も音楽界で語られる重要な年だったそうです。
今、ブラジル音楽界で第一線で活躍し、世界的にも有名なアーティストたちが
まだ、20代くらいで真剣にコンテストとして参加していた貴重な映像が
この中におさめられています。
中原仁さんが、「自分が審査員になったつもりで見て下さい」とおっしゃって
いたのでそんなつもりで楽しく拝見させていただきました。
確かに、映画の中で最初に出てくる1組目が優勝するのですが・・・時代
背景を考えるとこのアーティストが優勝するな、とは思うのですが、今
見ると、「エレキギター反対」デモなんかが起こっていたのにあえて
エレキギターを取り入れ、ロックバンドと共演した、シコ・ブアルキや
ジルベルト・ジルなどの曲の方がよかったな、と思いました。
そんな感じで、昔のブラジル音楽の背景を見つつ、貴重な映像を楽しめる
作品なので、ブラジル音楽好きには必見の作品だと思います。
この映画もDVD化されないかなぁ〜。




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