いわさきちひろ 27歳の旅立ち 

yuko20602012-07-17







ちひろさんの優しい絵の裏に、あれだけの苦労が
あったのかと思うと、彼女の強さを感じます。』




※画像は映画「いわさきちひろ 27歳の旅立ち」
のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!





没後38年が過ぎたいまも多くの日本人に親しまれている絵本作家、
いわさきちひろ(1918〜74)の知られざる人生に迫ったドキュメンタリー。
夢をあきらめて親が望む結婚をしたちひろだったが、不幸なかたちで夫と
死別し、戦争で家も失ってしまう。その時27歳だったちひろは、絵で
生きていく決意を固め、単身上京。家出同然の再出発から、
運命の人・松本善明との出会いや再婚、失業中の夫を支えた日々や仕事
での孤立、病気との戦いなど、その波乱の人生をたどっていく。



有楽町・ヒューマントラストシネマで見てきました。
この作品は公開する前から「見る」と決めていた作品なので、
かなり楽しみにしていたのですが、ちひろさんが亡くなったのが1974年
なので、どれだけ映像が残っているのだろう??と思ったらやはり
映像はほとんどなくて、写真や絵、そして彼女を知る知人、家族の
語りで彼女の人生が語られていきます。
時代が時代だったため、親のススメで好きではない人と結婚し、
その人が、心を開かないちひろさんのこと思い悩んで自殺してしまったり、
母親のススメで満州に労働に行ったり、今度は戦争が終われば
作風が「甘い」と言われ、苦悩したり・・・本当にたくさんの苦労を
してきた人だったんですね。
彼女が絵本画家として認められるのも30代終わりころからで、
原画の著作権を主張して、出版社に敬遠されたり、とにかくたくさん
苦労したうえで自分らしさ、そして「子供の絵を描きたい」と
自分らしさを見つけていくという人生を見させてもらいました。



私は彼女の絵が本当に大好きで、多分、好きな画家は誰?と
聞かれたら、彼女と葉祥明さんを挙げるかな。
彼女の子供の絵には「純粋・無垢」「誰が見てもカワイイ」
「優しい気持ちになれる」という特徴がありますよね。
でも、そこにたどり着くまでにたくさんの苦労をして、たくさんの作品を
残してきたのだな、ということが分かる映画でした。
55歳で亡くなったのが早過ぎ・・・。
もっと沢山絵を描いて欲しかったですね。
映画を見て、また「いわさきちひろ美術館」にゆっくり足を運んで
みたくなりました。





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