「人生、ここにあり!」

yuko20602011-08-23

原題:Si Puo Fare



『実話をベースに作られたお話だそうです。
「偏見」がもっとなくなればよいな、と思いました。』




※画像は映画「人生、ここにあり!」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!



1983年のイタリア、ミラノ。新しく制定されたパザリア法により
精神病院が閉鎖され、行き場を失った元患者たちは、病院付属の
「協同組合180」に集められ、慈善事業という名目の単純作業を
しながら無気力な日々を送っていた。
一方、労働組合員のネッロは熱心すぎる活動がたたり、「協同組合180」
への異動を命じられる。
ネッロはさっそく元患者たちに仕事をする事の素晴らしさを伝えるべく、
「床貼り」の作業を提案するのだが…。





この映画も昨日ご紹介した「海洋天堂」同様、評判もよく「ちょっと見て
みようかな」と気になっていた作品で、8/19(金)の銀座シネスイッチ
レディースデイを利用して見てきました。
先日ご紹介した「ペーパーバード」の感想にも書いたけど
ヨーロッパ映画って「訴えたいことがよく分からない」作品も多くて
特に、私の印象では、イタリア、フランス、スペイン映画ってかなり
当たりハズレの落差が大きい気がするんですよね。
だから、この映画、あまり期待しないで見に行ったんですが、
とってもいい作品でした。
精神障害自閉症等々の患者とどうやって向き合っていくか、
彼らの才能を生かして、「普通の人と同じ生活をさせるか」という
ことをやろうとするのですが、主人公のネッロが障害者に対して
「偏見」もないし、逆に、障害に対して知識がほとんどないから
それがよかったのかもしれないですね。
その障害者と、事業を起こして成功させていくのですが、一方で
担当医師には「彼らには何も出来るわけはない」という医師
ならではの偏見があって、それが彼らを邪魔しようとするんです。
その戦いがあって成功していくのですが、その様子が結構
コミカルに描かれていて、とってもよかったです。
出てくるキャラクターたちも、「障害者」であることを忘れさせられ、
ちょっと変わっているだけ、というような感じに描かれていて、
それがとても共感がもてました。
実は、ネッロの見方がそうだったのでは?と思ったりして
それが反映されていたのかもしれないですね。
映画もそんなに長めではなく、彼らの世界にどっぷり漬かって
あっという間に終わってしまいます。
見ている間に、一緒になって彼らの事業を応援したくなって
います。
彼らの成功が、今の障害者の社会事業に大きくつながって
いるそうで、一見の価値ありますね。






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