「しあわせの雨傘」

yuko20602011-02-06

原題:Potiche



『楽しい気分になれる映画です♪♪♪』




※画像は映画「しあわせの雨傘」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!




毎朝のジョギングとポエム作りに励むスザンヌ・ピュジョルは、優雅で
退屈な毎日を送るブルジョワ主婦。
結婚30年になる夫のロベールは雨傘工場の経営者で、スザンヌには
仕事も家事もやるなと命令する典型的な亭主関白だ。
娘のジョエルは、父親が秘書のナデージュと浮気しているのは
「パパの言いなりのママのせい」だと非難する。
一方、息子のローランは芸術家志望。工場を継ぐことには全く興味が
なく、異母兄妹かもしれないとも知らず、父親の昔の浮気相手の娘
と恋愛中だ。
そんな中、雨傘工場はストライキに揺れていた。
労働組合の要求を断固拒否したロベールは社長室に監禁され、それを
知ったスザンヌはその昔、短くも燃えるような恋に落ちた市長の
モリス・ババンに力を貸してくれと頼みに行く。
今でも彼女のことが忘れられないババンの尽力でロベールは解放
されるが、ストのショックで心臓発作を起こし倒れてしまう。
そんな騒動の中、何も知らないスザンヌがいつの間にか工場を
運営する羽目になる。
しかしスザンヌは、その明るく優しい性格で従業員たちの心を
掴んでいくのだった。
組合との交渉で、創業者の娘でもある彼女は、父親の代から勤める
従業員たちに対して家族のような思いやりを持って接し、ストは終結
今やスザンヌの主婦目線による自然体の経営方針が次々と花開き、
工場は見違えるように業績を伸ばしていた。
ジョエルとローランも母親をサポートし、ナデージュさえスザンヌ
心酔している。
だが、やっと自分の人生を歩き始めたスザンヌのもとに、退院した
夫が帰ってくる・・・。



シェルブールの雨傘」を私は見ていないので、若かりし頃の
カトリーヌ・ドヌーブを知らないのですが、知らなくてよかったのか、
知っていた方がよかったのか?分かりません。
(この映画の中に「シェルブールの雨傘」へのHomageといえる
シーンがあったそうで・・・知っていた方がより楽しめたかも
しれませんね)
映画はとっても面白く出来ていて、見た後とても元気になれる
作品です。
特に女性が見たら、主人公のカトリーヌの時代に流されない
自分の思いを上手く貫き通す姿に勇気をもらえるかもしれないです。
描かれているのが1977年なんですが、映画のつくり、ファッション
などもレトロな感じで雰囲気が良く出ています。
最初は、旦那さまの言うことを聞いている「飾り壷」な奥様な
カトリーヌなんですが、工場のストにより、夫が心臓発作で倒れ、
入院して会社を代わりに経営することにより、本当の「自分」に
気づき始めるのです。
時代はまだ、女性の社会進出を認めていない時代だったでしょうし
カトリーヌの夫のように「女はおとなしくしていればいい」という
風潮が強い時代だったかもしれません。
カトリーヌの夫は、カトリーヌとまるで正反対で、ちょっと度を
越していて、ヒットラーに近いものさえ感じます。
しかし、彼女のおおらかで、愛情あふれる温かい心で周りを
包み込みながら自分の信念を通し、周りを味方に付けていく
姿はとても爽快です。
ストーリーがちょっとコメディチックでもありつつ、時代に負けず
自分の本当の姿、やりたいこと、信念を貫き通すカトリーヌの
姿に、最後の最後はあんなに自分に服従させようとしていた
夫の見方まで変えてしまうのですから、すごい!の一言。
見終わった後、とても楽しく、元気になれる映画でした。
ちょっとした舞台・・フレンチポップなミュージカルでも見ている
ような映画で、とてもよかったですよ(^^)
★5つをつけるかかなり迷ったのですが、もう一声・・って感じかな。




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