「ノーウェアボーイ」

yuko20602010-11-14

原題:Nowhere Boy




ジョン・レノンの思春期の話ということを抜きにしても
なかなかよい作品でした。』



※画像は映画「ノーウェアボーイ」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!





1950年代のリバプールジョン・レノンは叔母ミミに育てられている
反抗期真っ最中の問題児。
彼はある日、近所に実の母ジュリアが住んでいることを知る。
ジョンに音楽のすばらしさを教えてくれる自由奔放なジュリアに対し、
厳格な叔母ミミはジョンに向上心を持った大人になることを望む。
母と叔母、それぞれの愛し方。彼はその愛の違いに心が
引き裂かれるとともに、普通とは違う自分の境遇を受け入れることも
できない。
行き場のない孤独に心がはち切れそうになっていた中で迎えた17歳の
誕生日、彼は母たちと自分を巡る悲しみの過去を知ることになる。
辛い気持ちを振り切るように音楽へと没頭していくジョン。
バンドの結成、そしてポール・マッカートニーとの出会いを通じて孤独と
母への切ない想いは音楽への原動力へと変わっていった。
やがてジョン・レノンは未曾有の伝説に向かって走り出す。



1人のコアな(笑)音楽Fanとして、この映画を見ておきたいと思って
いたのですが、映画自体もなかなか評判がよかったのでとても気になって
いたので見てきました。
今週で公開2週目ですね。
個人的にイギリス映画に対する印象は「小難しい作品もたまにあるな」
と思っていましたが、この作品は脚本もしっかりしていて、普通に
映画としても見られるよい作品だと思いました。
この映画、ジョン・レノンのお話なのに、ビートルズの曲が全然
使われていません。
というか、映画のOpeningで「ジャーーン!」というギターの音が
なるんですが、間違えなくビートルズの「A Hard Day's Night」の
Openingなんですよね。
でも、この最初のギターの音だけしか使われていない。
唯一、ジョンの曲「Mother」が使われているだけですね。
この映画ではまだ、ビートルズが誕生する前の・・・ポールと
ジョージと出会っているところまでしか描かれていないから
当然と言えば当然なのかもしれませんけど。



この映画で描かれているジョンは、「愛に飢えている」
孤独な姿で、育ての父親の急死により生みの母親が近所に
住んでいることに気づき、生みの母親との交流を重ねるうちに
音楽を知り、音楽の世界に傾倒していくんですね。
一方、育ての母親はとてもある意味不器用な人で、本当は
ジョンを愛しているのにジョンに対して厳しくしすぎて
ジョンが愛情を感じられず「本当の親子」ではないこともあり
壁が出来てしまっている・・・。
思春期にいろんな孤独を抱えて育った彼の本当の姿がこの映画に
描かれていて面白く見させていただきました。



個人的な印象・・意見ですが、ビートルズの曲で後期に書かれた
ジョンの大半の曲はポールの曲に比べて、若干暗くて影のある
曲が多いなぁ〜と思っていたのですが、この映画で出てくる
思春期のポールは実の母親を15歳でなくしているにも関わらず
悲しみを乗り越えてまっすぐに生きているけれど、ジョンは
やはり孤独感、閉塞感を感じている部分があって、そういう
経験が曲に対照的に現れているのかな、なんて思いながら
見てしまいました。
私は真のビートルズFanじゃないし、もしかしたらこの見解
ものすごいビートルズFanからみたら『間違ってる!!』という
ご指摘を受けそうですが、あくまでも私の個人的な意見なので・・・。
この映画、ビートルズジョン・レノンのことをあまり知らない人が
見たら普通の映画として楽しめそうだし、音楽が好きだったら
興味深く見れる作品だと思います。
個人的にはかなりオススメな作品ですね。




                                                                                          • -

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