「借りぐらしのアリエッティ」

yuko20602010-08-12






『さすが、宮崎映画。CGにはない手描きのあたたかさと
 絵が、美しい・・・色がきれいですね。』





※画像は映画「借りぐらしのアリエッティ」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!



とある郊外に、荒れた庭を持つ広大な古い屋敷があった。
その床下に、もうすぐ14歳になるアリエッティ、その父ポッド、
母ホミリーの3人の家族が、ひっそりと静かに暮らしていた。
屋敷の床上には、68歳の女主人・貞子と65歳のお手伝い・ハルの
2人の老婦人が住んでいる。
小人たちの暮らしは、彼女たちに気づかれないように少しずつ、
石鹸や食べ物、電気やガスなど必要なものを、必要な分だけ
借りてきて成り立つ“借りぐらし”だった。
ある夏の日、その屋敷に、12歳の少年・翔がやってくる。
母が育ったその屋敷で、病気の療養をするためだった。
床下の小人たちには、人間にその姿を見られたら引っ越さなければ
ならないという掟があった。
しかし、アリエッティは翔に姿を見られてしまう。
ポッドは、家族を危険にさらすことになるとアリエッティを諭すが、
アリエッティはそんな父に反発する。
生来の好奇心と向う見ずな性格も手伝い、アリエッティは次第に
翔に近づいていく。
そのころ、大きな事件がアリエッティとその家族に迫っていた・・・。



個人的には、宮崎アニメの中で1番すきなのが「千と千尋の神隠し」。
この映画を見た時、衝撃でした。
あれから、宮崎アニメは欠かさずに見ているけど、
千と千尋の神隠し」を今のところ超えることはないなぁ〜。
ということで、結構辛目の★4つと言うところかもしれません。
でも、ネット評価を見ると、だいたい★3つ〜4つくらいと言う評価
のようなので妥当ですかね。
昨日、レディースデイだったので、朝から見てきました。
人気だったのか、朝から大混雑でした。



映画の方は、主人公アリエッティと人間の男の子、翔との
出会いと別れの物語なんですが・・・。
アリエッティの種族・小人たちは「人間に見られてはいけない」
という掟があって、見られたら引っ越さなければならないという
掟があるんですね。
家で使っている電気や水道もすべて人間の家から借り、
必要なものも人間の家からもらう。
普通に考えれば、小人が使う量なんてたいしたことがないし
もし、人間が小人を見たとして、排除しようとかあまり思わないんじゃない?
なんて思ったりするけど、彼らにとっては「知られないで生きていく」
と言うことが、「生き延びる」もっとも大切なことで、もしかしたら
この物語には語られていないけど、人間に見つかって、見世物にされたり、
排除されたりそういうことがあったのかな、なんてことが推測できます。
映画のシーンで、翔がアリエッティに「君たちは滅びていく種族なんだよ」
と話しているシーンがあるのですが、小さいので動物に食べられて
しまったり人間に排除されてしまったり・・・できっと生き残りが
少ないのかもしれませんね。
この辺りは、もしかしたら今の地球上の「絶滅危惧種」のことを
指しているのかな、と思われるようなメッセージだったりしますね。
また、ちょうどこの映画の公開日に、日本テレビだったと思いますが
この映画の特集をやっていて、アリエッティが髪につけている人間の
クリップだったり、アリエッティがお母さんを探すシーンでカーテンを
山登りのように登るために使っている人間のピアスだったり、
お父さんが「借り」に行く時に、テーブルをよじ登るのに使った
ガムテープだったり・・・とにかく「こんなものをこんな使いかた
するんだ!」って思うようなものの使い方をしていて、この映画には
「不況の中でも工夫次第でいろんなことが出来る」というようなメッセージが
込められている、というような話をしていたけど、確かに
「1つの目線ではなく、違う目線から見ると、違う工夫が出来る」
という、今を生きる私たちへのメッセージがたくさん込められているのかな
と思いました。
また、この映画のラスト、翔とアリエッティの別れのシーンがかなり
ホロっとさせられますね。
ちょっとウルっと来てしまいましたよ。
それと、やっぱり宮崎映画は絵がきれいですね。
ポニョもかわいかったけど、今回の作品はとっても絵がきれいだった。
さすが、手書きにこだわって作ってるだけあるな〜というアニメの
美しさもこの映画のよさかな、と思うんですけどね。






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