「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」

yuko20602010-08-10

原題:Cafe De Los MAESTROS




『アルゼンチン版「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」ですね!!』





※画像は映画「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」
のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!





2006年、ブエノスアイレスの最も古いレコーディングスタジオで、
1940年代から50年代に活躍し、アルゼンチンタンゴの黄金時代を築いた
スター達が感動的な再会を果たした。
彼らはアルバム「CAFE DE LOS MAESTROS」に収録する名曲を歌うために
この場所にやって来たのだった。
60〜70年もの演奏歴をもち、いまなお現役で輝き続ける、まさに国宝級
とも言えるマエストロたち。
時を重ね人生の深みを増した歌声が響くなか、彼らは激動の歴史とともに
アルゼンチンに脈々と生き続けてきた、タンゴの魅力と自らの思い出を
語り始める。
なけなしの金で父が買ってくれたバンドネオン、街角のカフェから成功の
階段をともに上った仲間たち、亡き師への変わらぬ熱い思い。
彼らの人生のすべてがタンゴという3分間のドラマに刻まれていく。



音楽が絡んでいる映画、ドキュメンタリーは、見ないわけには行かない!
という、音楽好きの根性が出て(笑)今日はレディースデイだったので
見に行ってきました。
いやぁ〜、正直映画の作りはかなり雑です。特に前半部分・・・。
でも、この映画、先日私が★5つをつけて大絶賛した「オーケストラ!」と
同じで、ラストの25分間のライブシーンに向けて作られているんですね。
ホント、正直前半は、寝不足も手伝って睡魔と闘ってましたが、それでも
結構レコーディングシーンや、音楽が流れているシーンが多くてそんなに
眠くならなかったです。
この映画、「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」のアルゼンチン版といっても
過言ではないでしょうね。
1960年代かな・・・? タンゴの黄金期と呼ばれる時代の回想録でもあり、
今生きているアーティストを集めて、最初で最後?であろう演奏会を行う、
というドキュメンタリーなんです。
で、前半、若干睡魔に襲われた部分は、いろんな人が思い出や、「この人が
すごかった」等々を語っているのですが、誰が誰だか正直よくわからないし、
語られている人物が生きているのか死んでいるのかすら、あまりわからなくて、
そこが、映画のつくりとして雑だなぁ〜と感じた部分ではありました。
アルゼンチンの人にしてみれば、きっと当たり前のように知っているアーティスト
ばかりが出ているので、あまり解説がなくてもわかるんでしょうけどね。


映画の中で、ライブシーンに入ったばかりのところだったかな、印象的な
せりふがありました。
「タンゴは西洋の音楽に影響されない、哀愁に満ちた音楽だ」みたいなせりふが
語られているのですが、このせりふから、アルゼンチンの人たちが、タンゴを
自分たちの音楽として、誇りに思い、音楽を守り抜いてきたということが
感じ取れました。
同じバイオリンを使っても、クラシックやJazzなどでは、タンゴのような「哀愁」
は感じないし、バンドネオンの音は、その「哀愁」に磨きをかけ、美しさを
引き立たせ、ピアノがやさしく語りかけている・・・
こんなにタンゴって美しい、素敵な音楽だったんだなぁ〜としみじみと感じました。
そして、ラストシーン、25分ちょっとのライブシーンは鳥肌もの!!
もう、感嘆。。。ため息をたくさんついてしまいました。
残念だったのが、途中、何曲かが短くまとめられ、続けて見せられていた部分。
出来たらそれぞれの曲をもう少し長く見せてほしかったですね。
この映画は、音楽やダンスが好きな方は絶対に見たほうがいいですよ。
特にラストシーンのライブシーンは絶対に映画館のスクリーンの音響で楽しんだ
方が楽しめます。
この映画は、間違えなくDVD買っちゃいそうだな(^^)
個人的にはまた1つ音楽の勉強も出来、よい作品に出会えてよかったな、
という感じでした。






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