「マイレージ・マイライフ」

yuko20602010-04-21

原題:Up in the Air




『人との関わり、わずらわしさを避けてきた主人公が
 人とのつながりや恋に落ちて大切なことに気づく
 物語です。』





※画像は映画「マイレージ・マイライフ」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!







年間出張322日、企業のリストラ対象者に解雇を通告するプロフェッショナル、
いわゆる“リストラ宣告人”―ライアン・ビンガム。
全米中を飛び回りながら2度と会わない相手に人生のやり直しを淡々と告げる
彼の口から出る言葉は、あくまでリストラによるトラブル回避のテクニック。
そんなライアンに、予期せぬ出会いが訪れる。
1人目は、彼と似た境遇のキャリアウーマンのアレックス。
2人目は、会社から期待された女性新入社員のナタリー。
彼女はネット上で解雇通告を行い、出張を廃止するという合理化を提案。
自分の立場と目標を危うくする存在だ。さらに、これまで避けてきた家族との
“つながり”を試される大問題が発生。そこには、人生で初めて、“
今までの自分”と“これからの自分”の距離を感じ始めるライアンがいた…。



ジョージ・クルーニ演じる主人公のライアンは、人との関わり、つながり
を避けて生きてきているけれど、決して冷たい人物ではないし、リストラ
対象者に対して、淡々と告げる割には人の心理をよくつかんでいて、
実は心の温かい人物なのかな、なんて見ていたんですよね。
そんな中、アレックスと出会い、恋に落ちて変わっていき、若くて
社会を知らないまっすぐなナタリーと一緒に仕事をして仕事を教える
うちに、若い頃に思っていた、感じていたことに気づいていって変わって
行くのですが、その様子がなかなかよかったです。
人間誰しも人とのかかわりや衝突を「面倒くさい」「わずらわしい」と避けて
しまう部分があると思うのですが、その辺の心理を上手く描いていて
「あ、こういうことってあるかも」って思ったりするシーンがあるんですよね。
その中で、印象に残ったシーンが、ナタリーが交際中の男性にメールで
簡単に「別れよう」と告げられて、ホテルのロビーで大泣きし、ライアンに
慰められているところに、アレックスが現れ、アレックスとライアンが
2人でナタリーの失恋話を聞くところ。
メールで別れ話をしてくることに、驚いている2人とその彼に対して
批判しているシーン、そしてそういう男だと見抜けなかったナタリーが
自分の男の見る目のなさを反省しているけれど、どうして彼を選んだかを
話しているセリフに対して、アレックスが大人の回答をしているところ・・・
がとても面白かったです。
ナタリーは若気の至りで人生の理想、自分が何歳でどうなっていたいかという
目標があって、それを実現するために彼がこういう人だから選んだとか
言っているけど、その条件に対して、大人のアレックスが「一緒にいて暖かく
なれる」とか「笑顔がかわいい」等々、理屈ではない理由を返していて
ちょっとした恋愛指南・・みたいになっていて面白かったです。
でも、今の文明社会って「メール」みたいな便利なツールがあって、別れ話
すら「メールで済まそう」とする人が増えているけど、そういう人って本当に
ずるい!!!って思うし、大事なことは人とちゃんと話さないといけないな
ということをメッセージにしている映画かな、と思いました。
たいした映画じゃないように思えるかもしれないけど、見ているとなかなか人の
深層心理等々を突いている面白い映画かなと思います。
もう少しで公開が終わっちゃいそうなので気になる方はぜひ見てくださいね。








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