　月刊「ADLIB」休刊へ - ココロのつぶやき

yuko20602010-03-20

昨日、3/19に発売された「ADLIB4月号」の最後のページに
こんなコメントが書かれていました。
実は、某音楽ライターさんから半年くらい前からADLIBが
そろそろ廃刊になるだろう話は聞いていたのですが、遂に！
と言う感じで、とても寂しさがこみ上げてきました。

この雑誌との出会いはさかのぼること18年前。
私が知り合いから借りたDave Grusinの「Gershwin Connection」
というCDをきっかけに（ヘビーリスニングシリーズ1をご参照ください！）
JAZZや洋楽に目覚め、出来たばかりのタワーレコード千葉店に
足繁く通い始めた頃、タワーレコードのJAZZコーナーに置いてあった
この雑誌に出会ったのが、購読の始まりでした。
当時、CDジャーナルや、FM Stationなどの雑誌も段々邦楽の
売れ筋ばかりを紹介する方向に走っていて、聞きたいジャンルの
音楽を網羅していなかったし、「Swing Journal」や「JAZZ LIFE」
などの雑誌は、JAZZ色が強すぎるのと、「JAZZ LIFE」は楽器を
演奏しない私にはちょっと、要らない情報が多すぎる・・・というのか
そんなわけで、本当にADLIBに出逢えた時「これぞ、私の教科書！」
というような雑誌として購読し始めました。
最初は、学生だったこともあり金欠だったりすると買えなかったことも
あったりしましたが、イギリスに留学中はLondonにある日本の雑誌を
扱う本屋さんで、どうしても読みたくて、定価よりかなり高いのに
何冊か購入して読んだ記憶があります。
毎月、欠かさず買うようになったのは恐らく'95年頃。
そこから考えても15年以上も定期購読していたので、すごい長い間
愛読していました。
手元には'99年の号が残っているのでほぼ10年分の雑誌が残っています。
月刊誌にしては900円という、かなり高いお値段ですが、カラーのページが
多く、広告もAudioやCDなど音楽に関したものしか掲載されておらず、
雑誌が全て音楽情報という状態でした。
なので、本当に充実していたと思います。
また、JAZZ、Fusionだけにこだわらず、Pops、Rock、World Music等々
広くカバーしていた情報誌で、今、他を探してもここまでいろんなジャンルの
音楽をカバーしているものはないので、本当に休刊が残念でなりません。
確かに、音楽業界、インターネットの普及でものすごくどこも大変と言う
話を聞くのですが・・・時代の流れに負けずがんばって欲しかったですね。

ただ･･･正直私も、途中2年くらい購読をやめようと思って迷いながら
習慣のように買い続けていた時期がありました。
と言うのも、ハッキリ言って【売れるから】という理由だけで角松敏生さんの
特集やりすぎだったこともあったし、編集長の松下氏の趣味でジャコパスの
特集もやりすぎだったし、途中手を抜いてとても薄っぺらい誌面になっていた
感もあったし、本当に残念な時期もありました。
それでも買い続けていたのは、やっぱり他に頼りになる音楽雑誌がなかったから。
そのくらい、ADLIBを頼りにしていました。
あまりに一時期ひどいので、毎年行われていた人気投票のアンケートで毎回
「角松＆ジャコパスの特集が多すぎるのはいい加減にしてくれ！」と書いて
いた気がします。
他にもそういう声が多かったんでしょうね。
この1〜2年は、角松さんの特集も減り、ジャコパス特集もほとんどやらなくなり
以前のような内情の充実した雑誌に回帰しつつあったので、ここで休刊に
なるのは本当に残念です。
ぜひ、早期の復刊を期待したいです。

そうそう、過去3回だけ読者コーナー「LETTERS」に載ったことがあります。
1回は「Amy」という映画の感想、1回は「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」の
映画の感想、1回はNOBU CAINEというバンドのファイナルライブの感想でした。
「ブエナビスタ・・・」の方は、試写会で見て感想を送り、ちょうど
雑誌が映画公開直前に発売、というタイミングだったので、その「LETTERS」の
最初の1ページを私の映画の感想が独占していて、もしかしたら他の人の投稿が
差し替えられたかも・・・と思うようなくらいに扱っていただいたことも
ありました。
それ以降、読者ページに投稿したことがありませんがいい思い出ですね。
映画の感想の方は原稿が残っているので、後日ここにUPしたいと思います。

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