「幸せはシャンソニア劇場から」

yuko20602009-08-26

原題:Faubourg 36





『計算されて作られているけれど、とても素敵で
暖かくなれる映画でした!!!』





※画像は映画「幸せはシャンソニア劇場から」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!





帝国主義の列強が対立を深める1930年代。
1936年パリ。下町の人々から愛されるミュージックホール・
シャンソニア劇場は、不況のあおりで不動産屋に取り上げられてしまう。
劇場で働いていたピゴワルの一人息子ジョジョは、失業した父親を気遣い、
街角でアコーディオン弾きをするが、補導されて再婚した母親の元へ
無理やりに引き取られる。
ピゴワルは、仲間と劇場を取り戻そうと、オーディションに来た美しいドゥースの
歌声を頼りに、再び公演を始めるが、頼りの彼女もすぐに去ってしまう。
劇場は風前の灯火に。
息子に会うことも許されず、沈むばかりのピゴワル…。
ある日、歌姫として成功したドゥースが突然戻ると、たちまち劇場に人が溢れ、
母親の理解で再びピゴワルの元に戻った、ジョジョも出演する新しい
プログラムでシャンンソニアは見事に復活、毎夜満員の華やかな舞台が
繰り広げられる。
しかし、順風満帆で皆が浮かれる革命記念日の前夜、事件が起きて・・・。




この映画、「コーラス」という映画の製作者ジャック・ペランと
クリストフ・バラティエ監督が再タッグを組み、フランスで130万人の動員を
記録した作品なんだそうです。
主人公・ピゴワル役のジェラール・ジュニョと息子のジョジョ役のマクサンス・ペラン は
コーラス以来、再びの共演で、とても息が合っていました。
個人的にコーラスは★5つつけるほど「よかった!」とは思わなかったのですが
(上記リンク先、ご参照願います)この作品は本当によかったです。
今年今まで見た中でかなり上位にランクインすることになるであろう作品だ
と思います。 非常に良い作品でした。
ネタバレ(というか、上にこれだけあらすじ書いてるんだから、ネタバレも
何もないと思うのですが・・・)にならない程度に書きたいのですが、
上手くかけないかも、です。
久々に、こんなに脚本やストーリーがしっかりしていて、映画が計算
されて作られているのだけど、ぐーーっと人の心をつかむ作品を
見たような気がします。
この映画、音楽が絡んでいる映画だったので、基本的には音楽好き
の私としては、音楽絡みの映画を絶対に外せないので、興味を
もっていました。
しかし、それ以上の感情もなく、「コーラス」がそれほど私の中に入って
来る映画ではなかったので、過度の期待もなく純粋に映画を楽しませて
もらいました。それが逆に良かったんだと思います。
いやぁ〜、こんなに私のツボを突いてくるとは!って感じでした。




何が良かったかって・・・
愛があふれてるんです、映画に。
出てくるキャラクターたちは何てことのない人物たちで、何か特別な
物を持っているわけではないし、どちらかと言うと職を失ってうだつのあがらない
感じのキャラクターたちが、自分たちの輝きや、親子の絆などなどを取り戻す
ために奮闘するんです。
そして、なんてことのないキャラクターたちが見ているこちらに愛情を
感じさせてしまうんです。
また、シャンソニア劇場を復活させるために、それぞれが一緒に行動
しているうちに絆が強まっていって、お互いに対して友情や愛情が
芽生えていて、お互いに助け合って生きている感じがとてもよかったです。
また、全編で背景に流れているアコーディオンの音色が、1930年代という
時代背景にもあっていましたが、懐かしさやせつなさ、そしてパリ!という
おしゃれな空気感をかもし出していて、非常に良かったです。
音楽も全体的にクラシックやJazzの要素がふんだんに入っていて、
これを聞いているだけでもいい感じでした。
また、この映画で初主演となった歌姫ドゥースを演じていたノラ・アルネゼデール
の歌がすばらしく、とても美しい女性でうっとりしてしまいました。


今回の試写会の後、ドゥースを演じたノラ・アルネゼデールが登場し、
映画の中で歌っていた「パリ、パリ〜♪」と言う曲をアカペラで歌って
くれました。
アカペラで歌っても上手かった!
いやぁ〜すばらしいです。
こんなに私が大絶賛するんだから、ぜひこの映画見てください。
って、ここまで言ったら言い過ぎかもしれないけど。
「だまされた」と思って・・・ってまたこのセリフを言ってしまおう。
ホント、あまりによくて私は思わず映画終了後、会場で販売していたマスコミ
プレス付き劇場招待券を買ってしまいましたよ。
9/5〜公開のようなので、ぜひ映画館で見て下さいね。
私ももしかしたら劇場でもう1回見るかも??





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