「Dez Anos Depois」 Nara Leao

yuko20602009-06-29





今回はBossa Novaのアルバムをご紹介します。
大切なタイミングだったことを忘れていました!
Nara Leao(ナラ・レオン)・・・美しきBossa Nova
Muse(女神)。
今年は彼女が亡くなって、20年目でした。
彼女が亡くなったのが1989年6月7日。
47歳と言う若さで、この世から旅立ってしまったNara Leao。
そんな彼女のアルバムをご紹介します。
このアルバム、映画「This Is Bossa Nova」を見た後、前々から
聞こう、と思っていたNara Leaoの話が何度も出てきて、勢いで
CDを買ってしまいました。
「This Is Bossa Nova」については、こちらの日記をご参照ください




Nara Leaoについて、ちょうど6月1ヶ月間、J-WAVE
サウージ・サウダージという番組で、特集されていました。
Nara Leaoについてちょっとご紹介を。

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1942年1月19日生まれ。
1歳の頃家族と共にリオに移住、後にBossa Nova
生まれた重要な場所として有名になったコパカバーナ
マンションで生活をはじめた。
12歳の時に体の弱かったナラはヴィオラォンを与えられ
ホベルト・メネスカルとカルロス・リラのギター教室へ
通うようになる。
そのうち彼女のマンションにはホナルド・ボスコリなど、
ボサノヴァのムーヴメントに外す事の出来ない殆どの人物が
毎夜集まり、朝まで演奏や議論を交わしたそうだ。
後にはトム・ジョビンジョアン・ジルベルト、ヴィニシウス・ヂ・モラエス
訪れた。
軍事政権の影が見え隠れし始めた時代に入ると、カルロス・リラの
影響を強く受けたナラはボサノヴァに決別し、裏山のサンバや
民衆の歌をレパートリーに加えた。
初アルバム「ナラ」をリリースしたが、プロデューサーの
アライジオ・ヂ・オリヴェラはナラがボサノヴァを歌わないのが不満だった。
映画監督のカルロス・ヂエキスと結婚。
68年からしばらく軍事政権から逃れる為にパリで生活。
70年代はフェスティバルやショーは殆どやらず、勉学と
母親として2人の子供達の育児に専念。
しかし、80年代に入るとナラは精力的に活動した。
パウリーニョ・ダ・ヴィオラのサンバやカエターノ・ベローゾのバラード、
ブラジル内陸部の音楽、キューバの作曲家の歌等を取り上げた。
またヴィオラォン一本だけで“ボサノヴァ”だけを歌うショーを開き、
ブラジル国内でボサノヴァを再び注目させるきっかけを作った。
89年、再々来日の企画が持ち上がるが、持病であった脳腫瘍が悪化。
6 月7日永眠した。享年47歳

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このアルバム、邦題では「美しきボサノヴァのミューズ」
としてリリースされています。
このアルバム、Nara Leaoがリリースした、唯一?のBossa Nova
歌ったアルバムだと、確かサウージ・サウダージで紹介されて
いました。
当時、彼女はとても革新的で、とてもおしゃれで女性の憧れの
的だったようです。
今、彼女のアルバムジャケットの写真を見ても、とても洗練
されていて、美しい女性ですよね。
短い生涯を、濃く、一気に駆け抜けていったようです。
しかし子供のころはとても病弱で引っ込み思案で、おとなしかったそう。
その大人しさを治そう?として、両親がギタースクールに通わせたと
サウージ・サウダージで紹介されていました。
それが、Bossa Novaを生むことになるんですから、すごい話です。
彼女のご両親はとても、開放的で、革新的だったようで、彼女の家が
さまざまなBossa Novaアーティストの溜まり場になるのです。



このアルバム、誰もが知っているBossa Novaスタンダード
だらけなので、Nara Leaoを知らない人が聞いても聞きやすい
と思います。
でも、このCDを聞いたら、「知ってる!」って思う方多いのでは??
結構、このCD、ちょっとしたおしゃれなカフェとか、レストランで
BGMでかかっていて、彼女の美しくもあり、悲しげな歌声、
自然に耳に入っているのではないかと思うのです。
アルバムの方の印象は。。。正直、Bossa Novaって楽しさと
哀愁が混じったアンニュイな感じなのですが、Nara Leaoの歌う
Bossa Novaは、美しいのですが、美しさの中に、切なさや
哀愁や悲しさといったトーンが強いなぁ〜という印象でした。
特に2曲目の「Samba de Uma Nota So」(=One Note Samba)や
5曲目の「Garota de Ipanema」(イパネマの娘)、
9曲目の「Voce E Eu」(=あなたと私)、など、普段他
のアーティストが歌うと、こんなに憂いがないはずなのですが
ナラの歌うこれらの曲には、どうしても「憂い」「哀愁」がとても
漂っているのです。
とても、不思議です。
わざとそういうアレンジにしているのかもしれないのですが、どうも
私にはそのように感じられません。
曲によっては、そう聞こえるようにわざとマイナーコードを使ったのか?
と思わざるを得ません。
また、基本的にはギターと歌だけというシンプルなスタイルなのですが、
他の楽器が入っても、切なさを感じるのはなぜでしょうか??
逆に7曲目の「Chega de Saudade」(=想いあふれて)は、彼女の
切なさのある歌声が、ものすごく合っているような気がします。
失恋しているときとかに聞いたら、ちょっと悲しくなってしまい
そうな切なさのあるアルバムですが、若干物憂いな感じの
音楽なお好きな方にはオススメです。
私も時々、静かな音楽が聴きたくなると、聞くCDです。





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