「ヴィニシウス〜愛とボサノヴァの日々〜」

yuko20602009-05-10

英題: VINICIUS




『実は、寂しがり屋で、誰よりも人が好きな人だったんですね。』




※画像は映画「ヴィニシウス〜愛とボサノヴァの日々〜」
のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!



生涯に400篇を超える詩と400曲の歌詞を世に送り出した、ボサノヴァ史の
最重要人物−ヴィニシウス・ヂ・モライス。
その美しい言葉たちは没後28年を経て、いまなお世界中の人々を魅了して
やまない。
20世紀はじめ、ブラジル・リオデジャネイロ中流階級の家庭に生まれた
ヴィニシウス・ヂ・モライスは、外交官の職を得ながらブラジルを代表する
詩人として活躍していた。


溢れんばかりの情熱と愛情を人生そのもので体現した彼は、ウイスキー
最良の友と呼び、美しく魅力的な女性たちを愛し、愛された。
その結婚回数は実に9回。その芸術と愛で彩られたドラマティックな生涯が
初めて現代に甦る。
彼がこよなく愛したリオデジャネイロを舞台に、現在のブラジルを
代表するアーティストたちのインタヴューと演奏、そしてアントニオ・
カルロス・ジョビンやバーデン・パウエルをはじめとするヴィニシウスと
関わった伝説のアーティストたちの貴重な写真やアーカイヴ映像を織り
交ぜながら語られる必見のドキュメンタリー。
ヴィニシウスの愉快で素朴な人柄、その自然さ、ユーモア、自由な言動を
思い出させる貴重な映像はもちろんのこと、「あなたがいなければ私は
存在しないEu nao existo sem voce」を歌うエリゼッチ・カルドーゾと、
その伴奏をするジョアン・ジルベルトの大変稀少な映像も収録されている。



「This Is Bossa Nova」よりわかりやすい作りでした。
Bossa Nova初心者でもわかりやすい作品で、人の人生を描いて
いるので、わかりやすいと思います。
ところどころ、女優さんと俳優さんが、ヴィニシウスの書いた詩を
語っているシーンがあるのですが、これを入れることによって若干
作品がわかりにくくなっている部分がありますが、この2人が一応
作品の語り部的な役割もなしていて、仕方がないのかな、と思いながら
見ておりました。
映画の中では、これでもか!と知っている曲がたくさん流れていて
見ていて面白かったです。
残念ながら、大好きなCarlos Lyraの演奏シーンがなかったのですが。。。
まぁ、「This Is Bossa Nova」で散々歌ってるから仕方ないかなぁ〜。
「This Is Bossa Nova」が、アントニオ・カルロス・ジョビンのことが
中心にBossa Novaの歴史が語られているのに対し、この作品は名曲を
生み出したコンビのヴィニシウス・ヂ・モライスの生涯を中心に
ブラジルの音楽史を語っているので、わかりやすさは断然こちらかな
と思います。
この映画を見てから「This Is Bossa Nova」を見た方が実は
Bossa Nova初心者にはわかりやすいかもしれないですね。



ヴィニシウスと女性の歴史の物語だと言ってしまえばそれまで
なのですが、ヴィニシウスがとても偉大な詩人であり、作詞家で
あるのですが、本当にたくさんの人に尊敬され、愛されてきたことが
わかるし、誰よりも寂しがり屋で、人間が好きで、愛に生きてきたから
9回も結婚して、愛・恋の情熱・・・Passionが原動力となってたくさんの
愛の歌を書いていた・・・と言うのが彼の人生だったようです。
ここまで、人間臭い人がいるのかなぁ〜と言う感じですね。
またBossa Novaや、アフロサンバなどの新しい音楽を作り出すのですが
作って流行りだしたらまた、次と言う感じで新たなものを作り出して
行っていたようで、本当に潮流が高みに上った時に、恩恵を受けずに
いたというのも、すごい話ですね。
というか、先見の明が会った人なんだな、と言う感じです。
ヴィニシウスのことを語っている人たちも、彼の笑顔しか思い出せない
というくらい、本当に愛され、皆を愛した人だったんですね。
そして、その愛があったからこそ、たくさんの美しい曲をかけたんだなぁ
と言う感じでした。
2時間ちょっとと若干長い作品なので、Bossa Novaに興味がない人が見ると
本当につまらない映画かもしれません。
私は、Bossa Nova好きなので楽しく見させていただきましたが・・・





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