「ミルク」

yuko20602009-04-03

原題: Milk



『ショーン・ペーンのアカデミー賞主演男優賞は別にしても素晴らしい
 作品でした。』




※画像は映画「ミルク」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!





72年のニューヨーク。
ショーン・ペン演じる金融や保険業界で働いていたハーヴィー・ミルクは、
20歳年下のスコット・スミスジェームズ・フランコ)と出逢い、恋に落ちる。
2人は新しい人生を求めて自由の地、サンフランシスコに移り住む。
転居先はアイルランド系の移民労働者たちが数多く住んでいた
ユリーカ・ヴァレー地区。
60年代後半から、同性愛者やヒッピーたちの流入も続いていた
この地域は、やがて「カストロ地区」と呼ばれるようになる。
 当初は職にも就かず、自由気ままな暮らしをしていたミルク
たちだが、貯金の底が見える頃に自分たちのアパート1階に
小さなカメラ店カストロ・カメラ」を開店。社交的でユーモアにあふれた
ミルクの人柄はたちまち周囲の同性愛者やヒッピーたちを惹き付け、
店は周辺商店主や住民たちも含めた情報交換の場、コミュニティ・センターの
様相を呈し始めた。
だが、近隣にはアイルランド系の保守的なカトリック層も多く、同性愛者
たちを快く思わぬ者たちもいた。
ミルクは、そうした差別的な既存の商工会に対抗して、カストロ・ヴィレッジ協会
という新しい商工会を結成。
恋人であるスコットらの理解と協力を得て、地元商店街や近隣住民の抱える
問題に政治的により深く関わり始め、「カストロ・ストリートの市長」という
もうひとつの名を持つようになる。




今は、ゲイとかレズとか性同一性障害って普通にカミングアウトしても
そんなに嫌な顔をされたり、人間じゃないなんて扱いをされたりすることは
無いけれど、私が生まれる前、こんな時代があったんですね。
自由の国と言われているアメリカですら、根強い差別やさげずみがあって
「人権」を勝ち取るために、ハービー・ミルクの奮闘があったからこそ
今の彼らの地位などがあるんだなぁ〜というとても勉強になる作品でした。
最後は、暗殺されてしまうのですが、それまでの彼の人生、奮闘は本当に
すごいものでした。
映画には描かれていないところで、きっともっとたくさんの偏見を受け、
暴言や心無い言葉を受けたりしたことがたくさんあったんでしょうね。
そんなことを思いながら、見てしまいました。
映画自体は2時間ちょっとと若干長めで、人の人生を描いたドキュメンタリー
というか、社会派ドラマですがぜんぜん長く感じないよい作品でした。
そして、私は最後の方でちょっと泣いてしまいました。
あまりにも悲しい終わり方、そしてミルクの思いがたくさんの人に受け継がれて
いる事実・・・などなど、泣かずには見られない映画ですよ。
ショーン・ペーンの演技はもちろん素晴らしかったですが、それを除いても
この映画、脚本もしっかりしているし、最後にうるっとさせてくれるし本当に
よい作品だと思い、★5つにしてみました。
ぜひ、気になる方は映画館で見てくださいね。





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