「アクロス・ザ・ユニバース」

yuko20602008-07-19

『Beatlesの曲の歌詞や曲ができた背景を知っている方が
　より深く楽しめる作品だと思いました。』

※画像は映画「アクロス・ザ・ユニバース」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
＜★の基準＞
★：時間と金返せ！
★★：レンタルDVD（ビデオ）で十分です。
★★★：まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★：お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★：超〜最高！オススメ！！もう１回スクリーンで見たい！
という基準で評価してます。

1960年代。
ジム・スタージェス演じるジュードはイギリス郊外リバプールの
造船所で働く青年。
自分の父親がアメリカで生きていることを知り米東海岸へ旅立つ。
一方、エヴァン・レイチェル・ウッド演じるルーシーはベトナム戦争で
婚約者を失ってしまう。
そんな時、ジョー・アンダーソン演じる兄のマックスの友人になった
ジュードと出会い、恋に落ちる。
3人はNYのグリニッジ・ヴィレッジへ移り住み、そこでミュージシャン
仲間と共同生活を始めるが、マックスはベトナム戦争に徴兵され、
ジュードにもイギリス強制送還への危機が訪れる。
そんな中、ルーシーはベトナム反戦運動のただ中に飲み込まれていく・・。

ジュリー・テイモア監督の最新作・・・
彼女のことを知らない人のために書くと、ライオンキングの舞台版で
演出を手がけ、女性で初のトミー賞を受賞した人なんだそうです。
私は「フリーダ」というブラジル人女流画家の人生を描いた作品を
数年前に見ていますが・・そのイメージでこの作品を見てしまうと
ちょっと作りがかなりサイケデリックな感じなので一瞬面食らって
しまいました。
この監督、かなり才能と引き出しを持っている方なんじゃないかな、
と思います。
私のこのコメントが気になった方は、この映画を見た後「フリーダ」
を見てみてください。
「フリーダ」はかなり、自信を持ってオススメできる作品です。

この映画、33曲のビートルズの曲だけを使って、綴られたミュージカル
映画です。
Beatlesの曲を全く知らないと「なんだこりゃー」という作品に捕らえられて
しまう可能性が高い作品かもしれません。
私も正直、映画の前半は話のつなぎ方もぐちゃぐちゃで、よく分からず
「どうなっちゃうんだ？」と言う感じだったので、Beatlesの曲を知らない
人が見たら、よく分からないで終わってしまう作品かもしれません。
私も、Beatlesを聞き始めたのは20年以上前ですが、最初は中学校の
教科書に出てきた「Yesterday」でした。
その後、Beatles自体を聞いてはいますが、あまり深く聞いていません。
いわゆる「赤盤」「青盤」と呼ばれるベスト盤も持ってますけど、
歌詞をじっくり読んだりとかはしていないので、劇中で「こういう歌詞
だったのね」と字幕を見ながら改めて分かった曲もたくさんあった次第です。
主人公が「ジュード」、これは「Hey Jude」から来てるな、相手役の
Lucyは「Lucy In The Sky With The Diamond」から来てるな・・・そのくらいは
分かりましたよ。
劇中で使われている曲は、オリジナルをほとんど崩すことなくアレンジされて
いるので、違和感がなく聞けるのではないかと思います。
知らなかった曲もいくつかあったので今度原曲と聞き比べをしてみたいです。
チラシにコメンターが1曲ずつ選んでましたが、私が劇中で一番気に入ったのは
「Oh! Darling」でした。
主人公・ジュードの仲間でるミュージシャンの2人、セディとJOJOの2人のDuetに
完全にKOを食らいました。
あの2人は非常に歌が上手いし、いい声していますね。
セディのほうは、ジョニ・ミッチェッルを思わせるハスキーでいい声でした。
JOJOも甘くて、キレイな声をしていますね。
この2人は脇役なので、彼らの歌はウェイトがそれほど占めていませんが
かなり彼らの歌にほれ込んでしまいましたよ。
他の役者さんたちも吹替えナシだそう、本当に素晴らしい歌を披露していました。
音楽を楽しむだけでもよい作品かもしれませんね。

U2のボノ氏も劇中に登場していたそうで（普段Rockを聞かないので、映画の後
まで全く知りませんでした（汗））Rock好きな人はそういう部分でも楽しめる
作品かも知れませんよ。
知れば知るほど奥が深い作品なのかもしれませんね。
気になった方はぜひ、劇場で見てくださいね。

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