「さよなら。いつかわかること」

yuko20602008-05-02

原題:Grace Is Gone



『親が子供に、家族の死を告げるときの葛藤が描かれています。』




※画像は映画「いつかわかること」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。




シカゴのホームセンターで働くスタンレー。
家族は、12歳とは思えない程しっかりしている長女・ハイディと、
8歳の次女・ドーン、
そして陸軍の軍曹で現在イラクに単身赴任中の妻・グレイス。
父がいない時にこっそり戦争のニュースを見るハイディと、毎日
母親と同じ時間に互いのことを想うという約束を守るドーン。
スタンレーは母親を恋しがる子供たちとなかなかうまく接する
ことができず、ぎこちなく食卓を囲む日々を重ねている。
 ある日、グレイスが亡くなったという知らせがスタンレーの元に届く。
突然の訃報に途方に暮れるスタンレー。
幼い娘たちにどう伝えたらよいかわからないまま2人を外食に
連れ出すが、真実を告げることができず、衝動的にドーンが
以前から行きたがっていたフロリダにある遊園地まで車で
行くことにする。
父親の突然の行動を訝しがるハイディと、無邪気に喜び
はしゃぎまわるドーン。
そして、夜中にこっそり自宅に電話し、妻の声で録音されている
留守番電話の応答メッセージを聞くスタンレー。
畑でロードレースごっこをし、ホテルのプールで遊び、
ショッピングを楽しみながら、フロリダまでの距離と時間を
共に過ごすことで、3人は徐々に絆を深めていく。



この映画、試写会が当たっていたんですが、同日に別の試写会に
参加したため、見れなかったので、レディースデイを利用して
見てきました。
またまた「最高の人生の見つけ方」に続き、若干お疲れモード
だったようで、前半の淡々とした感じに、眠気に襲われそうに
なったりしましたが・・・。
でも、寝ませんでしたので、ちゃんと感想書きます(苦笑)
※映画を見ていて、時々疲労が溜まっていると、睡魔に襲われる
 ことがありますが、本当に寝たことはありません。



この映画は、「死をどうやって子供に伝えるか」ということと
愛する人の死をどうやって乗り越えるか」がテーマになって
います。
また、フロリダの「魔法の庭」という遊園地に行くまでの過程が
ロードムービー的な要素も含んでいて、ロードムービー好きな
人にも楽しめる作品だと思います。
本当に、「死をどうやって子供に伝えるか」
愛する人の死をどうやって乗り越えるか」は永遠のテーマですね。
この映画の親子・・・主人公のスタンリーは、子供に妻の死を
伝えられず、自分も愛する人の死を受け入れられず、かといって
悲しい顔を見せることが出来ず、苦しみもがき、子供に対して
むちゃくちゃな行動をとってみたりしています。
長女のハイディは、敏感なので「何かあったな、おかしいな」と
思いながら、旅行についてきていて、思春期の微妙な心の動きが
この映画の1つの要素になっていると思います。
また、この映画の特徴は、スタンリーの悲しみを表現するのに
決して、妻との思い出の回想シーンなどがないところ。
奥さんがどんな顔をしている人なのか最後になっても分からないし
奥さんがどんな人物だったのか、最後の最後まで分からないのです。
これが、脚本の作り方として、斬新だな、と思いました。
最後は・・・やっぱり泣けました。
うぅ〜ん、人前でなかなか泣けない私は涙を流せませんでしたが
ウルウル来ちゃいました。
涙もろい方は、絶対泣いちゃいますよ、この映画。
映画館でもすすり泣いている声が、最後、聞こえてましたから。
まだ、公開が始まったばかりなので関東地区の方は、銀座
シネスイッチの金曜日のレディースデイを利用して、ぜひ見てください。

                                                                                          • -

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