「ラスト、コーション」

yuko20602008-03-16



『相手が敵だとしても、ハマってしまったら自分の命をなげだすだろうか。』


※画像は映画「ラスト、コーション」のものです。



表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。



1942年、日本占領下の上海。抗日運動に身を投じる美しき女スパイ、
ワン・チアチーは、敵対する傀儡政権下特務機関の顔役、イーに近づき
暗殺の機会を狙う。
しかし、危険な逢瀬を重ねるうちに、いつしか彼女は虚無の匂いを漂わせる
イーに魅かれ、イーもまた、純潔さと大胆さとを併せ持ったワンの不思議な
魅力に埋没していった。
2人は必然のごとく、そして死と隣り合わせの日常から逃れるように、暴力的な
までに激しくお互いを求めあう。
まるで互いの肉体を傷つけ合っている時だけが、リアルな生を感じているとでも
言う様に。
だが、2人のスリリングで危険に満ちた禁断の愛は、時代の大きなうねりの中で
運命的なラストへとなだれ込んで行く・・・。



性的な描写が多いので、かなり賛否両論が出そうな映画ですが、私は
1つの美の哲学として、この映画をアン・リー監督が描いているんじゃないかな
って思ってみておりました。
時代が、第二次世界大戦真っ最中の香港と中国・上海が舞台となっていて、
日本占領下で、時代に翻弄されながら生きている人たちの人間模様が
描かれていました。
それでも、上流階級世界を描いているので、戦争時代を背景にしているけど
戦争映画というニュアンスではなく、どちらかというと若干の人間ドラマと
サスペンス的な要素が強いかなぁ〜と思います。


主人公のワン・チアチーを演じるタン・ウェイがものすごく美しくて、
この映画が初主演とは思えないほど、情熱的で力強い女性を演じていて
すごいなぁ〜と思いました。
トニー・レオンも「こんな人だったっけ?」というくらい、また別人に
なりきっていてすごいなぁ〜という感じでした。
内容としては、あそこまで情熱的に人を愛したら、自分が死ぬことを
選べるのか、相手を助けることが出来るのか・・・と思ってしまうほどの
情熱的な愛で、すごいなぁ〜と思ってしまいましたよ。
その情熱的な愛を、独特の映像美で表現していて、なかなか良い作品でした。
かなり、「タダの性的描写の映画じゃない」って思う人と、芸術的
って感じる人と2つに別れそうな作品ですね。


                                                                                          • -

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