「Huricane」 Eric Benet 

yuko20602007-11-18




今回は、久々にBlack Musicをご紹介します。
先日、BLUE NOTE公演を見に行った直後にご紹介すべき
でしたが、遅くなってしまいました。



Eric Benetに出会ったのは、以前、私が大好きな佐藤竹善さんが
ラジオ番組をやっていたんですが、その中で彼の曲を紹介していて、
それで1stアルバムを買って聞いたのがきっかけでした。
1996年のことですね。1stアルバムはかなり無難な感じ。
1stアルバムは、1stアルバムからなかなかの上質な音楽を提供
するなぁ〜という感想でした。何曲かとてもいい曲があって、
私はとても好きです。いずれ、このBlogでご紹介できたらいいですが・・・
1999年に2ndアルバムはかなり打ち込みが多くて、Club Musicっぽい
感じですね。2ndアルバムが出た後、来日公演があったのですが、
たまたま1桁の整理番号が取れて、新宿リキッドルームで彼のライブを
見ていたのですが、ライブが始まった途端
「エリックーーーーーーーキャーーー!!!」という黄色い声で
誰もが彼に近づこうとしてかなり押しつぶされて、友人と2人で目の前の
柵にお腹を押しつぶされて気持ち悪くなったことがあります。
友人とこのライブでかなり怒ってました(苦笑)
かなり2ndアルバムの時期は色気とかそういうのを前面に押し出して
いたと思います。声も、そしてスタイルも顔もいいですからねぇ〜。
Sexy・・この一言に尽きる、そのくらい女性がメロメロになってしまう
ようなアーティストではあります。その魅力を利用して、とにかく
「売れよう」としていた感が音楽にも強く出ていたことは否めなかった
気がします。
そして、2ndアルバムが出てから、6年。
2005年に今回ご紹介するアルバムが発売されたのですが、
6年間の間に、彼は「チョコレート」などで有名なハル・ベリーと結婚し、
2人の間に娘が出来たのですが、彼のDVが原因で離婚。
その後しばらくの沈黙を経てこのアルバムがリリースとなったそうです。


音楽性も、2ndアルバムから比べると非常に落ち着いていて、こんなに
音楽性がガラっと変わるものか?と思うほど変わっています。
曲の歌詞の中に、彼の6年間の沈黙で得たものがとても出ています。
歌に、反省とか思いなどが表現されているのですが、逆にその人間的な
深みが増した・・というのか非常に素晴らしい作品に仕上がっています。
もしかしたら、彼を代表するアルバムになるのでは?と個人的には
思っています。
巷ではこのアルバム、かなり賛否両論だったようです。
2ndアルバムでハマった人たちは一気に離れてしまったようです。
しかし、正直、彼の本当の良さが出ているアルバムで、私は個人的に
これで良かったのではないかと思っています。
1曲目はアコースティックギターで始まり、非常にカッコイイです。
2曲目の「PRETTY BABY」は、娘へ書かれた曲だと
ライナーノーツには解説されていますね。
3曲目・・・「Huricane」というタイトル曲。
「ハリケーン。。それしか痛みを洗い流す方法がないときもある」
と、いう歌詞がメインのメロディーに乗せられて、歌っているのですが、
この辺は彼の心の痛みが表現されていますね。
前半のこの3曲が私は非常に好きです。
6曲目の「MAN ENOUGH TO CRY」もハル・ベリーに対する思いが、
反省が表現されているのかな。。とこの曲は、メイン部分に盛り上がって
いく部分が非常にコーラスなど重ねていて美しく出来上がってます。
7曲目の「I KNOW」9曲目の「THE LAST TIME」などはJAZZっぽい要素も
取り入れつつ、良い曲に仕上がってます。
アルバム全体を通して、落ち着いてはいるけど、彼の甘い声を
引き立たせるように、よい作品に仕上がっています。
私はこのCDが時々無性に聞きたくなるほど好きな作品です。
よかったら、聞いてみてください。
聞いてソンはないアルバムですよ。


                                                                                          • -

<<お知らせ>>
人気Blogランキングに登録してみました。
よかったら、ポチっとクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ