「This Is Bossa Nova」

yuko20602007-08-04

原題:「Coisa Mais Linda: Historias e Casos Da Bossa Nova



『リズムを取らずに見ることは出来ない、そんな映画でした。』





※画像は映画「This Is Bossa Nova」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。



1950年代末にブラジルの若手ミュージシャンたちが創り出し、
1962年のNYカーネギー・ホールでの記念すべきコンサートで国際的な
評価を得た音楽の潮流ボサノヴァ
現在も活動を続ける巨匠カルロス・リラとホベルト・メネスカルを
共同プロデューサーに迎えた本作は、彼らはもちろん、
現在のボサノヴァを代表する歌手たちの歌声やインタビュー、
そしてボサノヴァ誕生に関わった偉大なミュージシャンたちの貴重な映像
も織り交ぜた、ボサノヴァの歴史を紐解くドキュメンタリー映画



この映画の情報は、mixi掲示板で知って、かなり楽しみにしてました。
Q-AXシネマのスタッフさん、書き込みしてくださってありがとうございます。
今日は、初日の初回上映に足を運んできました。
というのも、昨日の「ニュース23」の「金曜特急便」というコーナーで
生出演、生弾き語りをした、この映画の出演者の
カルロス・リラ氏のトーク&ミニライブがあったからです。
そのことを知ったのもmixiだったんですが、ホント感謝です。




映画は129分とちょっと長めなのですが、いつもは音楽ドキュメンタリー映画
睡魔と戦い気味の私でも眠くなることがなく、楽しめました。
この映画のチラシでもうたっているように、とにかく映像がとてもきれいですし、
全編を通して、心地よいボサノバがたくさん流れているので、
「リズムを取らずに見ることは出来ない」
まさに、その通りの映画でした。
結構知っている曲がいっぱい映画の中で使われていたので、自然と体が
動いておりました。
映画は、インタビューを中心にまとめられているので、もう少し解説する
ナレーションなどを挟んでまとめられていたら、わかりやすかったのかな、と
個人的には思ってしまったのですが、私がボサノバに関する知識がそれほど
あったわけではないせいかもしれないな、というのもありました。
映画を見ながら、とにかく「ブラジルに住みたい!」って本気で思ってしまうほど
心地よくて、いい映画でした。
そして、もっともっとボサノバを知りたいし、聞きたいなって素直に思ってしまいました。
ボサノバに関する本ももう一度読み直したいです。
ボサノバって、ポルトガル語で「革新的な」とかそんな意味なんですね。
劇中で何度かそんな話が出てきます。
また、貴重な映像もたくさんあって、特に気に入ったのがフランク・シナトラと
アントニオ・カルロス・ジョビンが一緒に歌っている映像。
2人の歌もとても美しいし、こんな貴重な映像が残っていたんですね。
この場面だけでも必見だと思います。
また、今は亡きボサノバのミューズ「ナラ・レオン」の貴重な映像なども
あって貴重なものを見せてもらったなぁ〜という感じでした。
当時はとても画期的な音楽だったのですが、商業音楽ではないと思われて
いたということらしいです。でも、売れちゃった・・と(笑)
そして、ボサノバが生まれた当時、それぞれのミュージシャンが競って
ギターの奏法、コードを探していた・・という話も興味深かったです。
それと、アントニオ・カルロス・ジョビンは、本当にボサノバのマエストロ
だったんですね。映画の中で何度も彼の話が出てくるのですが、天賦の才能の
持ち主だったんだなぁ〜と改めて実感。
改めて、彼の作品を聞いてみたくなりました。
そして、ボサノバは夜にアパートで歌とギターを練習していて、下の階の人に
「うるさい」って言われながら段々小声で歌い、小さい音で練習していくうちに
今のスタイルが自然と出来上がったとか。
ホント、ボサノバに関する興味深い話が満載でした。



さて・・映画が終わった後、カルロス・リラ氏が登場しました。
とっても人懐っこくて、映画の通りのとてもかわいいオジさんでした。
カルロス・リラ氏の音楽はちゃんと聴いたことがなかったのですが、
ホントいい声してるし、ギターも暖かくてやさしい。
ミニトークでも、会場を笑わせるようなコメントをいくつかしていて
とてもよかったです。
曲は、「あなたと私」と「わたしの恋人」が演奏されました。
その後、会場に見に来ていたフランスでボサノバを広めた方
(お名前が分かりません)のお嬢さんが舞台に引っ張られ1曲
セッションしてました。
このときも、そのお嬢さんをやさしく包み込むように歌っているのが
印象的でした。
本当に、前売り券を買って朝早くから行ってよかったです。
すばらしかったです。



私は調子に乗ってまたタワレコオンラインでボサノバのCDを3枚も購入
してしまいました。
ナラ・レオン、カルロス・リラのCDを1枚ずつ、そして、
アントニオ・カルロス・ジョビンのライブ盤で、ピアノで弾き語り・・
なんてものを見つけてしまいました。
これらもじっくり聞いてみたいです。





この映画は、音楽ドキュメンタリー映画に「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」
以来はまった人、ボサノバやJAZZなどが好きな人、大人の音楽を探している
人などはぜひ見たほうがいい作品だと思います。
渋谷Q-AXシネマで今日から公開ですので、足を運んでみて下さいね。



<<追加>>
コメントでも話題になった&私も上記に書いたSinatra & Jobimの
Girl From Ipanema(イパネマの娘)」の映像貼っておきます。
あまりの音楽の美しさに息をのみます。
&2人が若くてなかなかカッコイイですよ。




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