「オール・ザ・キングスメン」

yuko20602007-03-27




『裏の世界はこうなのかしら?・・ちょっと衝撃的でした。』




※画像は映画「オール・ザ・キングスメン」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。



ジュード・ロウ演じる上流階級出身の新聞記者ジャックが、
ショーン・ペン演じるウィリーと初めて会ったのは、ウィリーが
州の下級役人だった頃で、汚職政治を追及するが、辞職に追い込まれる。
しかし、ウィリーはその後、いきなり後ろ盾を得て州知事選に立候補することとなる。
実際のところ、対立候補の票を割るための当て馬に利用されただけだった。
ジャックは、ウィリーに真相を告げ、演説スタイルを変えるよう助言した。
失意のウィリーだったが、意を決し、演説原稿を破り捨て、彼自身の言葉で喋り出す。
貧しい生い立ち、労働者や農民の立場に立っていること等。
この演説は貧しい人々の心を打ち、遂に占拠に勝利し、彼は知事になった。
選挙中、新聞社が疎んじていたウィリーの記事ばかり書くことを反対され
ジャックは自ら新聞社をやめる。
そんなところに、ウィリーから自分の部下になる誘いを受け、彼と行動を
共にするようになる。
数年が過ぎ、ウィリーの権力は、絶大なものとなった。
忌み嫌っていたはずの汚職、愛人などスキャンダルにまみれ、
遂に判事がウィリーの政敵を支援する声明を発表され、ウィリーは窮地に
立たされてしまう。
彼との友情のためにジャックは、親同然の判事のスキャンダルを暴こうと
するのだが・・・




はじめはショーン・ペーン演じるウィリーは本当に貧しい人のために
学校を作ったり橋を作ったりしているのですが、段々政治家の性なのか?
汚職にまみれていきます。
前半は割りと淡々と、そして最初のシーンから5年前にさかのぼって
いくのでちょっと話が分かりにくかったです。
最後まで見ていくと話がつながっていくのですが。
映画に入り込んでいくまでにちょっと時間がかかりました。
ウィリーの演説のシーンがとてもいいですね。
こういう熱い政治家がいたら、絶対投票しちゃうだろうなぁ〜
って思わせるような演説で、この辺も映画の核になっているんじゃないかな。
と思います。
ジュード・ロウ演じるジャックが父親同然の判事と仲良くなった
ウィリーの間で葛藤し、その他初恋相手などのいろんな行動で
心を痛め悩み動いている様子が、彼の動きと瞳から伝わってくる
ところがいいですね。
ジュード・ロウはカッコイイだけじゃなくて、いい俳優さんだなぁ。
そして、やっぱり、政治家はどんなに信念を持っていても
「朱に交われば赤となる」なんですかね。
あんなに熱い演説をしていたウィリーが汚いことに手を染めていく
様子が、ちょっと腹黒い、ドス黒い感じでした。
うぅ〜ん、これがアメリカでも現実なのか?
ちょっと悲しい気もします。
でも、ある意味この映画で政治家をちょっと厳しく見ている部分も
あるんだろうなぁ〜なんて思って見たりしました。