「フランシスコの2人の息子」

yuko20602007-02-19

原題: filhos de Francisco - A história de Zezé di Camargo e Luciano



『音楽が非常によかったです。』



※画像は映画「フランシスコの2人の息子」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


ブラジルの田舎町。
9人家族の長男ミロズマルと弟のエミヴァルは父フランシスコに
なけなしのお金でかってもらったアコーディオンとギターを
与えられる。
フランシスコは「子供達には同じ小作人になってほしくない、
自立するには音楽しかない」と2人にカントリーミュージック
教え、歌わせ始める。
やがて、妻の父親の農場から追い出され、引越しをするがなかなか
フランシスコの仕事がお金にならずますます貧しく苦しくなっていく。
貧困の家族を救うため、バスターミナルで歌いはじめる。
そこに1人のエージェントが現れ、歌いながら旅をして有名になっていく。
しかし、途中でエミヴァルが交通事故にあいなくなってしまう。
苦しい巡業、最愛の弟の死、難病…数々の挫折を乗り越え、父の愛情に
支えられ成長を遂げていく息子たち。
そして、バスターミナルで歌っていた少年はいつしか、CDを2200万枚を売り上げる
トップアーティスト“ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ”になった・・・



ミロズマルとエミヴァルを演じていた子役の2人が非常に子供ながら歌が上手くて
素晴らしかったです。
ブラジルといえば、ボサノバ、サンバなどしか思い浮かばないのですが、ブラジル
独特の哀愁に帯びたカントリーミュージックがあるんだなぁ〜、と勝手に関心
しながら見てしまいました。
お父さん、フランシスコがかなり信念が強く、ある意味はちゃめちゃな部分が
あるのですが、息子達を何とか成功させ、貧乏から脱出して自立させようと
愛情を持って育てていく姿が素晴らしかったです。
最後のシーンで家族が回想していた時、「子供を抱えてお金がないのに
引っ越すなんて。。」みたいなセリフがあるんですが、とにかくフランシスコは
成功させる、成功する!という強い信念で子供達を育てていた姿がこの映画の
良さだと思います。
笑いあり、感動ありの作品で非常に良かったです。
この作品を見て「ラテンカントリー」をちょっと聴いてみたいなぁ〜とまた
音楽に関する興味が広がりました。
最後に実際のフランシスコと妻、そして“ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ”を
組んでいる2人の息子が出てきてライブシーンが写されるのですがそれもなかなか
よかったです。
音楽も楽しめる作品ですし、成功への道のり、家族の結束などが見れる作品ですので
心が暖かくなれると思いますよ。