「ボビー」

yuko20602007-02-17



『最後の最後に感動が押し寄せてくる映画でした。』



※画像は映画「ボビー」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。



1968年6月5日、ロサンゼルス・アンバサダーホテル。
当時、大統領候補の筆頭と目されていたロバート・F・ケネディ
上院議員が暗殺者の凶弾に倒れた。
JFKの弟・ロバート=愛称:ボビー、が暗殺される16時間前、
現場のL.A.アンバサダーホテルには、様々な人種、年齢、階層、境遇に
属する22人がいた。
暗殺の現場に居合わせた、
22人の人種も年令も職業も異なる宿泊客たち。
悩みを抱える者、秘密を持つ者、疑惑を抱く者、怒りを覚える者、
愛が冷めた者、愛に気付いた者、選挙の行方を気にする物・・・。
それぞれの時が交錯しながら時間は流れていく。
だが、誰一人として、これから起きる事件を知る由もなかった。



正直映画の前半、22人のそれぞれの葛藤や生き様などを写している
シーンはちょっとつまらなかったです。
いろんな人が出てくるので、どの人がどういう立場なのか時々
分からなくなってくるし。
しかし、彼らがボビーのカリフォルニア州で勝てるかどうか、という
パーティ会場にそれぞれの立場で居合わせ、そして凶弾に倒れ、
巻き込まれていく様子を映し出し、それぞれカップルがお互いの
存在の大きさを再認識したり、していく映画のLAST15分くらいが
非常にこの映画は重要で、他のシーンはこの最後のシーンに行くまでの
あくまでも助走であって、その部分があるから最後のシーンが輝いてくる
映画だと思います。
私以外にもこの映画のほとんどの部分を「つまらない」と思う人がいるかも
知れませんが、LASTまでの助走と思って気長に映画を見て欲しいです。


映画の中では当時の映像なども織り交ぜられていて、当時のことを知らない
私でも「こんなことがあったんだな」とか、ロバート・F・ケネディ
「こんな強い信念を持って大統領に立候補しようとしていたんだな」とか
時代背景などが分かり、理解しやすかったです。
TV局などもこの映画のために快く当時の映像を提供したとのことですし
たくさんの人にぜひ見て欲しいです。
私は映画の最後で本物のロバート・F・ケネディが映画のシーンにかぶせて
彼が演説でしゃべっていた音声が重ねられているのですが、ほとんど映画の
シーンに気を取られ、感動のあまりほとんどセリフを読んでいなかったのですが、
途中で、それに気がついて途中からセリフ・・字幕を読んでました。
しかし、彼は本当に当時のアメリカを変えようとして、人々の行く先に
希望の光となっていた一方、反対者も居て、暗殺されたのでしょう。
そのセリフから、強い、そして素晴らしい内容が語られていて、惜しい人を
亡くしたなぁ〜と思いました。
正直、今、世の中はどこへ向かっているのか良く分からない時代になって
来ているので、ぜひこの映画を見てもう一度「平和」とか良い世の中に
していくにはどうすればいいのか考えて欲しいと思いました。
とてもメッセージ性が強い映画だと私は思います。
スクリーンで見れなくても、DVDでもいいのでたくさんの人に見て欲しいと
思います。
私もDVDが出たらもう1度ラストシーンでかぶせられていたロバート・F・ケネディ
本人の演説の内容をチェックしようと思います。