「あなたになら言える秘密のこと」

yuko20602007-01-30




『ハンナが語った秘密が事実だとすれば、人間とはなんと惨い
 動物なのでしょうか。』




※画像は映画「あなたになら言える秘密のこと」のものです。

表題の★は、私の中の評価です。

★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


ハンナには誰にも言えない秘密があった。
そのため友達も恋人も作らず、職場と1人暮らしの部屋を往復するだけの
毎日を送っていた。
ある日、上司から無理やり休暇をとらされたハンナは、見知らぬ街を訪れる。
ふとしたきっかけで、油田の事故で負傷したジョゼフという男を看護することになる。
一時的に視力を失ったジョゼフは、会話からハンナを知ろうとするが、
彼女は自分の過去を語ろうとしない。
それでもジョゼフのユーモアに満ちた巧みな話術に引き込まれたハンナは、
秘密と嘘に少しずつ真実を滲ませていく。
やがて事故の原因でもあるジョゼフの切なくも悲しい秘密を打ち明けられた
ハンナは、自分の秘密とも向き合うことを決意する。



かなり、前半は淡々と進んでいくので、人によっては眠くなって
しまう映画かもしれません。
ハンナが難聴で、あまり他人と交わろうとしなかったり、
1人で居ようとする場面も多いし、何となくつまらない映画だなぁ〜と
感じてしまうかもしれません。
しかし、後半に進むにつれ、ジョセフとの会話、油田採掘現場で
食べるおいしい食事に、食事のおいしさを思い出したりして
段々変化が見られます。
彼女がどうして人とかかわらなくなってしまったか。。それは
クロアチアで起こった戦争で、ホテルに拉致され、そこで親友を
失い、たくさんのひどい参上を目にし、自分もたくさんひどい
ことをされてしまったから・・ということがジョセフに語られます。
もし、ハンナがこの映画の中で語っているセリフが本当にその戦争当時
行われていたことなら、大問題ですし、人間とは非常時になんと惨い
生き物になるのか、残酷になるのか・・かなり衝撃的でした。
本当のこと・・だとするなら、たくさんの人がこの映画を見て、
「平和」とか、人間の「愚かさ」などを再認識すべきではないかと
思います。
映画館でどうしても見るべきとはいいませんが、DVDでもいいので
一度見るべき作品だと思います。