「幸せのちから」

yuko20602007-01-19



『主人公のあきらめない、這い上がる姿と息子への愛情に感動です。』


※画像は映画「幸せのちから」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


ウィル・スミス演じるクリス・ガードナーはサンフランシスコに暮らす
有能なセールスマン。
しかし今はセールスも上手く行かず、家族を養うのもやっとの有様。
彼の奮闘努力も虚しく、家賃も滞納し、今を悩みに音を上げた妻は、5歳の息子
クリストファーを残して家を出ていってしまう。
 こうしてシングル・ファザーとなったクリスは、今よりペイのよい仕事を
見つけようと、持てる営業スキルを駆使し、粘り強く就職活動を続けるのだった。
そんな彼がありついたのは、とある一流証券会社のインターン。無給に甘んじたのは、
研修終了時に仕事と明るい未来が手に入るかもしれないと期待したからだ。
だが収入源がなくなったため、クリス親子はアパートを立ち退くことになり、
施設だろうがバス・ターミナルだろうがトイレだろうが、ひと晩夜露をしのげる
場所ならどこででも寝る暮らしを余儀なくされる。それでもクリスは、
息子が寄せる愛と信頼をバネに、困難を次々と乗り越え、
よき父親としての務めを果たし続けるのだった。



現代が「THE PURSUIT OF HAPPYNESS」で、直訳すると
「幸福の追求」なんだそうです。
確かに、映画の内容からすると「幸せのちから」より「幸福の追求」
の方があっていますね。
そして、映画自体が「Based On True Story」とはなっていなくて
「Inspired Of True Story」となっていたので、多少、実話だけど
脚色して、映画が作られているんだなぁ〜と思いました。
でも、とてもいいストーリーに出来上がっていました。


主人公のクリスが、成功を信じて買い込んだ「骨密度検査機」が
なかなか売れず、数ヶ月1台も売れず、収入がなく、家賃が払えず
奥さんが16時間労働のパートをして何とか生活をしていると言う
状況なのです。
夫婦関係も疲弊し、そこで見つけた証券会社の仕事・・しかも
20人の研修生の中から1人しか選ばれず6ヶ月の研修期間中は
無給で研修を受けなければならないという過酷な状況なのです。
そのチャンスにかけようとしたとき、奥さんが出て行ってしまいます。
「もう、この生活に疲れた」と。
「無理よ」と、1/20の確立でチャンスを手にすることが出来ないし、
これ以上の最悪の状況になる、と奥さんは思っているのですが、
クリスは、「あきらめない」と力強く先を見据えている・・・
そこがすごいと思いました。
そして、自分が子供時代、父親が居ないまま育ったので、自分の息子には
そういう思いをさせたくない・・と奥さんが家を出て行く時も
息子を引き取って育てる、と強い気持ちで居ます。
しかし、アパートを出され、今度はモーテルに住んでもモーテルからも
追い出され、最後にはホームレスになってしまい、教会に寝るために
順番取りで並ばなければならないなど、どん底まで落ちていってしまいます。
研修も、他の人が7時まで頑張っているところを、寝床と子供の面倒を見るために
早く引き上げ、電気のないところで一生懸命本を読んだりしながら、
チャンスにかける姿が非常によかったです。
アメリカンドリーム」をあきらめずにつかむ・・そのひたむきな姿に感動できました。
私は泣かなかったけど、最後のシーンで泣いている人が結構居ましたから。
「前向きな気持ちであきらめなければ、チャンスはつかめる」この気持ちが
大事なことをよく教えてくれる作品でした。



ウィル・スミスはすっかり「俳優」さんになっちゃいましたね。
Hip Hopシンガーの姿は鳴りを潜めてしまった気がします。
でも、いろんな役を演じていって、歳を重ねていくうちにいい味が
出てきていますね。
今後も「俳優」として活躍していくんでしょうが、今回もなかなか
いい演技をしていたので、期待してます。
そして、息子役を演じていた、ウィル・スミスの実の息子が本当に
かわいかった!
そして、子供が状況を分からず親を困らせる、子供らしい姿を
純粋に演じていて、非常によかったと思います。
こちらも、今後、子役としてどのくらい活躍するか期待ですね。