「敬愛なるベートーヴェン」

yuko20602006-11-30



『第九のシーンは鳥肌が立ちました。』


※画像は映画「敬愛なるベートーヴェン」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


時代は1824年ウィーン。
"第九"の初演を4日後に控えたベートーヴェンのアトリエに、作曲家を志す
若き女性アンナが、コピスト(写譜師:作曲家が書いた楽譜を清書する職業)として訪れた。
期待に反し、女性のコピストが来た事に激怒するベートーヴェンだったが、
徐々に彼女の才能を認め、"第九"の作曲を支える存在となる。
昼夜を問わない創作活動を通して、2人の間には師弟愛以上の感情が芽生えていく。
そして、遂に"第九"初演の日、耳の聞こえぬ恐怖を抱えながらも、オーケストラを
指揮するために、ベートーヴェンはケルントナートーア劇場の舞台に立つのだが。


子供のころ、結構クラッシックを聞いていたし、ベートーヴェンモーツァルト
ショパンなどの作曲家の伝記を読んだりしていたので、かなり興味深く映画を
期待していたのですが、期待を裏切られなかったです。
ベートーヴェンが途中で耳が聞こえなくなったにもかかわらず、作曲活動を
続けていた・・というのももちろん、知っていましたが私が伝記で読んでいたより
ベートーヴェンがかなり偏屈で思い込みが激しくて気性が激しい人物だというのに
ちょっとビックリでした。
恐らく、映画ではかなりリアルに表現されていたのではないかと思います。
私が伝記でベートーヴェンのことを読んだとき、耳が聞こえなくなって
口に歯ブラシを突っ込んでその振動で音を聞いていた・・と書かれていましたが、
顔の周りに鉄板を張ったりなどして、かなり音が聞こえなくなった苦悩を
感じていて、葛藤していたのがよく分かります。
この映画の見どころは、中間部の「第九」の場面だと思います。
第九自体は2時間近い交響曲のようなのですが、10分くらいにシーンは短縮
されているのですが、アンナがこの場面で非常に重要な役割をしていて、
2人で作り上げる交響曲が圧巻ですね。
映画の中の演奏も素晴らしいし、シーンもよくてこの見せ場で鳥肌が立ってしまいました。
このシーンを見るだけでも、音楽Fanならこの映画を見る価値がありますね。
あと、「第九」=年末演奏されるもの・・というイメージだけど、その交響曲
出来るまでの秘話がここで見れると、また違った聞き方が出来ると思います。
当時は1時間の演奏の後、歌が入ってくる交響曲ってかなりセンセーショナルだった
ようですし、そういうのを知りながら聞くとまた違ったききかたが出来るかもしれませんね。