「人生は奇跡の詩」

yuko20602006-11-21



『わかりにくい映画でした。』



※画像は映画「人生は奇跡の詩」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


2003年ローマ。
ある日の寝静まった深夜、ロベルト・ベニーニ演じる大学教授で
詩人のアッティリオのもとに突然の電話が鳴り響いた。
それはジャン・レノ演じるイラクの著名な詩人であり、友人でもある
フアドからニコレッタ・ブラスキ演じる妻・ヴィットリアが仕事のために
イラクに滞在していたが激しい戦渦に巻き込まれ、意識不明の重体である
というしらせ。アッティリオは、生涯愛し続けるたったひとりの女性のため、
自らの危険を顧みず戦地へと向かう。
困難を乗りこえ、妻のそばにただどり着いた彼は、愛の言葉と行動、
想いを込めて彼女を看病するのだが・・。


ちょっと前半がわかりにくくて、映画に入り込めませんでした。
結構、前評判的に絶賛しているようだったのですが、私には
入り込めない映画だったので★3つにしました。
これが、ロベルト・ベニーニ監督の独特の映画手法なのかも
知れないですが。
私は「ピノチオ」以外、彼の作品をまともに見たことがないので
他と比べようがないのでなんともいえません。
最初の方で、何度も結婚式のシーンが出てくるのですが、その辺が
ファンタジーチックで、映画の中で現実なのか、わざとそういう
場面を入れているのかわかりにくかったです。
よくよく見ていると、夢の中だったということがわかってくるのですが。
あと、主人公が「詩人」という設定なので、叙情詩のような台詞とか
ファンタジーのようなシーンがあって、前半部はかなり混乱しました。
あと、過去を再現しているのか、現実なのかがわかりにくいシーンが
非常に多くてどうしても映画に入っていけなかった部分がありました。
後半、奥さんがイラクで倒れてからは、何とかして彼女を助けたい
という一心の行動が、はちゃめちゃだけど、懸命で非常によかったと
思います。
「こんなこと、本当に戦場となっているイラクであるの?」と
思うくらい、彼女を助けるために行動をしちゃうし。
後半は楽しみつつ、本当に愛する人への思いで走り回る主人公の
行動に「ここまでできるんだっ」って思わせられるし、後半が
この映画の見所だと思います。
そして、最後の終わり方が、この監督らしいのかなぁ。
はっきりとハッピーエンドとして形を見せないところが、キレイで
良かったと思います。