「キンキーブーツ」

yuko20602006-09-05




『おもしろい!!! だけど心が温かくなる作品です』



※画像は映画「キンキーブーツ」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


突然の父親の死で、倒産秒読み寸前の靴工場を相続したチャーリー。
しかし、工場には問屋の倒産で不良在庫が山積みになっている。
このままでは、工場閉鎖をしなければならない・・と悩む。
リストラをし15人解雇するが、苦悩する。
不良在庫の靴を売りにロンドンに行くが、路地で女性が男性に
囲まれているのを見て助けようとする。
しかし、彼女は女性ではなかった。
ロンドンはSOHOに君臨する美のカリスマ、ドラッグクイーンのローラ(♂)だった!
工場を救う新商品の開発に悩むチャーリーと、窮屈な女性用ブーツに悩まされている
ローラを見て、特殊なニッチ市場を狙った史上初のドラッグクイーン専用
キンキーブーツ作ることを思い立つ。
勝負は1ヶ月後のミラノ国際見本市!
だが、ふたりの大胆な改革の前に、保守的な田舎町ノーサンプトンの偏見と
嘲笑という大きな壁が立ちふさがる。



この話、実話なんだそうで、「ウソみたい」という感じもしますが。
脚色はされているでしょうけど、実話だとしたらとても素敵なお話ですね。
とにかく、この映画、おもしろい!!
日比谷シャンテシネに見に行ったのですが、平日の、しかもレディースデイでもない
昼間の回に見たのですがほぼ満席・・という状態で、かなり人気のある映画のようです。
先日、8/1に「狩人と犬、最後の旅」をご紹介したときに
書きましたが、「ニュース23」で筑紫哲也さんがこの映画を薦めていました。
おすぎさんは「同じオカマだから、私は何ともいえないわ」なんて言ってましたが。
映画もとてもテンポ良くまとめられていて、「あれ?」と思わせるような
お話の飛び方や切り方もなくて、非常に良く出来た映画だと思います。
主人公が、オカマなので、かなり笑えるシーンがいっぱいあって、途中何度も
笑ってしまいました。


工場を再建しようとしているチャーリーは、気弱で優しくて決断力がない
からこそ、「もう人を解雇するなんてイヤだ」という気持ちで、工場を
再建しようとしています。
ミラノの見本市に出品するために、自分の自宅を担保にしてまで
勝負をかけようとする。
そこに従業員への愛情も感じられて、よかったです。
工場の職人達には、最初はそこまで伝わらないけど、ローラのしかけで
皆に気持ちが伝わって、何とか見本市までに商品が出来上がります。
最後はいろんな意味でハッピーエンドですがすがしい作品でした。
この映画、もう一回スクリーンで見たいなぁ〜と思ったし、数年後
DVDで見返したいなぁ〜と思えるほどいい作品でした。
まだまだ、公開中なのでぜひ映画館で見て下さいね。
映画では、ミラノの見本市のショーのところで終わっているけど、この後
本物の彼ら(特に工場)はどうなっているのか???気になります