「奇跡の夏」

yuko20602006-08-02



『ちょっと小憎たらしい子供が、お兄ちゃんの病気を通して
 成長する姿に感動です。』




※画像は映画「奇跡の夏」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。



ワンパクで元気いっぱいのハニは、9才の男の子。
学校でも家庭でも怖いものなしの彼にとって、物静かな兄ハンビョルは
最高のイタズラ相手だ。
しかし、そんな兄が、ある日、体の不調を訴え入院することになる。
病名は「脳腫瘍」
ハンビョルが入院した「小児科病棟」で、ウクという男の子に出会う。
同じ病気なのに、子供には珍しく明るく闘病し、余命わずかと言われた
にもかかわらず3年も行き続けている。
ウクとの出会いにより、兄ハンビョルとの関係も微妙に変化していく。
病院から一時退院して、また4人で生活を始めるが、兄ハンビョルは
体のだるさを訴え、大きい音がすると全身が痛いと嘆く。
ハニの行動に「お兄ちゃんは病気なのよ」と叱るお母さん。
ハニは、自分の思い通りにならない憤りと、病気を理解できずにいる。
しかし、次第に兄ハンビョルの病気が深刻であることを、周りの様子から
理解していく。
また、最初はキライだったウクと仲良くなることで、次第にハニも
変わっていく。
そして、悲しい別れが訪れることとなる。



レディースデイだったので、試写会で見逃したこの映画を見てきました。
あまり、期待しないで見に行ったのですが、なかなかよい作品でした。
私は相変わらず泣けませんでしたけど、ウルウルきちゃいました。
会場ではすすり泣いている人がいましたよ。
(私の場合、周りのすすり泣く声が聞こえると、どうもひいてしまうようで、
 いつも素直に泣けないんですねぇ・・・トホホ)
この映画、カナダに実在する兄弟がモデルになっているお話しだそうで、
その兄弟のお兄ちゃんは今も闘病中なんだそうです。
エンドロールでそんなことが出てくるので、へぇ〜っという感じでした。
そのお兄ちゃんがこれからもがんばって元気に生きていってくれることを
祈るばかりです。


ハニは、とにかくワンパクでケンカもするし、小憎たらしい子供・・・って
感じなんです。
最初は、兄ハンビョルの病気もたいしたことがないって思っているし
親の言うことは聞かないし、やりたい放題なんですが、お母さんが
いつも目を真っ赤にしているし、元気がないし、お父さんもなかなか
かまってくれなくなるし、夏休みなのにどこにもいけないし、
病原菌をお兄ちゃんにつけないように、と神経質になってるし・・・などなど
そんなところから、段々変わっていくんです。
最後は、お兄ちゃんを助けようと、とにかくけなげに奇跡の水を汲みに
いったりして、段々成長していく姿がよかったです。
最初は、お兄ちゃんをとられたような気になったウクに対して
「田舎者」と言って、バカにしているのですが、段々ウクの明るい性格に
引き込まれていって、仲良くなっていてその影響で、ハニが変わっていく
ところがよかったです。
最後は、ウクが死んでしまうんですが、何ともいえないですね。
子供の成長を見て感動できるいい作品だと思います。
映画館で無理な方は、DVDでもよいので、見て欲しい作品ですね。