「トランスアメリカ」

yuko20602006-07-21



『性転換という話題を家族と絡めながらさわやかに描かれています。』


※画像は映画「トランス・アメリカ」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


普通の女性として、しかし本当は男性で、男性であることに違和感を
持っているブリー。
LAで、つつましい生活をしている。
肉体的にも女性になるための最後の手術を控えた彼女の前に、突然
NYから1本の電話が入る。
ブリーがスタンレーという男性だった時代に、出来た実の息子だという。
しかし、男性だった時の過去に背を向けるブリーに、セラビストは
「過去に立ち向かいなさい。でなければ手術に必要な書類にサインはしない」
と言い放つ。
仕方なくNYへ飛んだブリーは、窃盗の罪で洵置所に入っていたトビーを、保釈金を
払って出してやった。
ブリーを教会から派遣されたボランティア女性だと思い込んだトビーの勘違いを
そのままに、プリーは彼を養父の元へ送り返してしまおうと思い立つ。
自分が父親ということを明かせぬまま、数日後に迫った最後の手術に
間に合わせるために、LAへと急ぐ2人の不思議な旅が始まる。



主題が、「性転換」ということで、ちょっと重たい映画かと思いきや
そうでもなく、結構さわやかな仕上がりになっています。
「性転換」だけがテーマではなく、「親子」とか「家族」がテーマに
なっていて、見ていくうちにこちらがメインになっているような
気がします。
主人公のブリーは、自分が男性であることに子供の頃から違和感を
感じていて、「バケもの」とか言われることに、ものすごく
傷ついてしまったりします。
自分が性同一性障害ではないので、気持ちが分からないのですが。
ブリー自身が生活している周りには、同様の人がいっぱいいて、
理解されて、自由に生きているのだけれど、自分の両親には
なかなか、理解されておらず、旅の途中で実家にトビーをつれて
寄るのですが、変わった姿に嘆かれてしまいます。
なかなか、「性同一障害」って家族にも理解されにくいのだけど、
アメリカでもまだまだ、家族に理解されずに、苦悩している方も
いるのかしら・・・なんて思いながら見ていました。
話の内容も、それほど重くなくて、所々、笑わせてくれるシーンが
いっぱいです。
ロード・ムービー的な要素もあるので、ロード・ムービーがお好きな方も
結構好きな映画かもしれませんね。