「A Gift of Love」 Tuck ＆ Patti

以前、Fried PrideのCDをご紹介したときに、近いうちに
「Tuck ＆ PattiのCDをご紹介します」なんて書いていたのに、
ずるずるここまで来てしまいました。
昨日、ブルーノートの来日公演を1年半ぶり見てきたので
せっかくなのでCDをご紹介します。

Tuck ＆ Pattiとは、Tuck AndressとPatti Cathcartという
ご夫婦のユニット。白人の旦那のTuckがギターで、
黒人の奥さんPattiがVocalです。
Tuck ＆ Pattiの音楽は本当にHeartful ＆ Warmという
感じの暖かい音楽です。
Tuckのギターと、Pattiの歌だけです。
Fried Prideと違うのは、Fried Prideは、2人に決して
こだわらず、その時その時でサポートメンバーを入れて
CDを作ってみたり、ライブをやってみたり、とても
Flexibleに音楽を作っているところ。
そして、表現力がとても豊かなユニットですね。
Tuck ＆ Pattiは、とても暖かくて「母なる大地」
を感じてしまうユニットで、彼らはギターと歌のみ
というスタイルをほとんど貫いているところが
Fried Prideとは違うところですね。
彼らを紹介してくれた人いわく、Tuck ＆ Pattiは、1st
アルバムで、グラミー賞を受賞しているのですが、そこで
彼らがやれるすべてを出し切ってしまっていて、それ以上
新しく彼らが出せるものはあまりない・・・と言って
いましたが、確かにそれはあるかもしれません。
ただ、彼らの音楽はOne ＆ Onlyで、これ以上暖かくて
シンプルな音楽は世の中には存在しないのではないか・・と
思ったりもします。

さて。。。今回ご紹介するアルバムは、日本で彼らのCDの
発売元になっているポニーキャニオンが
「日本のFanのためにラブソングのスタンダードのカバー集を
出して欲しい」と打診したそうで、それが実現して作られた
アルバムなんだそうです。
もともと、彼らはオリジナル曲が中心ですが、結構カバー曲も
上手く2人で取り入れて料理しているユニットで、特に
ラブソングなんかは定評があるユニットです。
ポニーキャニオンの目の付け所が素晴らしい！！！

そして、数々のスタンダードがTuck ＆ Pattiの2人に料理され
珠玉のラブソングアルバムになっているのがこの作品です。
カバーされているのが、下記10曲。
1 Up On the Roof
2 Can't Help Falling In Love
3 Sukiyaki
4 Just the Way You Are [Guitar Instrumental]
5 Lovin' You
6 I Was Born to Love You
7 Hold Me Tight and Don't Let Go
8 Song for You
9 Close to You
10 Time After Time

このアルバムの中ではピアノやキーボード、オーケストラ
なども加えられて、彼らの暖かさをより引き立てている作品に
なっています。
Lovin' Youはあの、ミニー・リパートンの高い声で有名な
曲ですが、ものすごい声の低いPattiは、Pattiなりに
この曲を歌っていてまたまた、名曲に生まれ変わっている
ところがいいです。
私はあと、Sukiyaki、Close To You、Can't Help Falling In Love
I Was Born to Love Youなどがアレンジ的にも好きかなぁ〜。
これ以上暖かさを感じられるラブソング集はないので、ぜひ
この寒い季節に聞いてください！！

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