「ロード・オブ・ウォー」

yuko20602005-11-22



『思っていたよりエグくなく、セリフがよい映画でした。』


※画像は映画「ロード・オブ・ウォー」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


ニコラス・ケイジ演じるユーリー・オルロフは、ソビエト
連邦崩壊前のウクライナに生まれた。彼は少年時代にユ
ダヤ系と偽ってアメリカに家族で移住し、幼少から偽りの
身元を持ちながら生活していた。
やがて、彼の両親はニューヨークのブライトン・ビーチに、
ユダヤ教の掟に適ったレストランをオープン。
しかし、レストラン経営は思ったように行かず、閑古鳥が
泣いているような状態。
日々の暮らしも苦しい。


ところが、ユーリーは、ある日、ロシア人ギャング同士の
銃撃を目撃してしまう。
この瞬間、レストランが人に食事を提供するように、武器を
必要としている人に武器を提供するのが自分の人生だと
気づく。
時代は米ソの冷戦時代。
混沌とする世界情勢も追い風となり、彼の商売は順調に
成長していく。
そしていつしか、世界中の紛争国の政府を相手にするまでに
彼は昇りつめていくのだった。
そんなある日、キャンプを慰問に訪れた女性アバと恋に
堕ちた彼は、彼女に必死にアプローチし、2人は結婚する。
しかし、そんな幸せな時間もつかの間、武器の密輸に
よって莫大な財をなした彼の生活はイーサン・ホーク演じる
インターポールのエリート刑事バレンタインの監視の的
となってしまう。



映画の前宣伝を見ていたとき、結構人を殺すシーンが多くて
エグそうな映画かも・・と思っていたのですが、知人に誘われ
見に行ってみたところ、そんなことはなかったです。
最初はちょっとだけハラハラドキドキするのですが、
ユーリー・オルロフの半生を描いた映画なので、それほど
ドキドキはしません。
でも、この人すごい人生を歩いてきたんですねぇ。
商売をする知恵と性質を持ち合わせ、度胸がある。
そして、世界の動きを読む力があって財をなしていくんですね。
奥さんに最初は見栄を張るためにうそをついているけどやがて
成した財産がうそを追い越すくらいの勢いで武器を売って
お金をもうけるんです。
紛争国で殺されそうになったり、とにかくすさまじい人生
なのですが、本人自身は人を殺すのが嫌いで、タダ単に
武器をお金稼ぎの小道具としか思ってないところがなんとも
言えないのです。


そして、映画自体がユーリー本人が体験を語るようにうまく
構成されていて、見ごたえがあります。
本を読んでいるかのように映像化されているので、よい作品
だと思います。
ニコラス・ケイジの演技も「彼だ!」と思わせない感じで
自然ですしね。