「灯台守の恋」

yuko20602005-10-24



『悲しく、切なく、もどかしいラブストーリーです。』


※画像は映画「灯台守の恋」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


映画は現代のシーンから始まる。カミーユは生まれ故郷の
ブルターニュ地方ウエサン島に戻ってくる。もう今は
亡くなってしまっている両親の家を売却するためだ。
カミーユと伯母のジャンヌの二人はその家で最後の夜を
過ごすことになる。
カミーユは家に届いていた一冊の本を手にする。
その本はアントワーヌ・カッサンディ著"私の世界の果て"。
本の表紙のイラストが、父親が灯台守をしていたジュマン灯台
似ているのと、伯母の態度が気になった彼女は、その本を
読みはじめる。そして、父と母の秘密を知ることになる―。


フランスのブルターニュ地方にあるウエッサン島では、
厳しい自然と闘いながら、ケルト文化を保つ島の住民が
暮らしていた。
1963年、この島の灯台守の一団に加わるため、アルジェリア
戦争帰還兵のアントワーヌがやってきた。
仲間意識が強い村人たちの敵意を感じながらも、
アントワーヌは灯台守のリーダーであるイヴォンの家に
居候して働き始める。
次第にイヴォンもアントワーヌの人柄を認め、仲間として
受け入れる。
しかしイヴォンの妻マベとアントワーヌは恋に落ちてしまう・・


最初のシーンから過去にさかのぼるところがあまりに
わかりにくくて、ちょっと頭の中で混乱してしまった
のですが、最後にもう1度現代に戻ったのでそこで
意味がわかったと言う感じでした。
ストーリー自体はかなり淡々としているのですが、
現在と違って、なかなか自分の気持ちを出せない
もどかしさが、ストーリーを包み込み、切なさと
悲しさになっています。
小さな村での不倫というのは、周りも気づいてしまって
やはり叶わぬものになってしまうのですね。
まぁ、当然か。


小さな村ではなかなか、仲間として受け入れられない
アントワーヌ。手も不自由ですが、それにも負けず
自分のペースで淡々と村になじもうとしていきます。
でも、結局よそ者はよそ者・・・て感じなんですね。
その状態も、ストーリーのもどかしさとか切なさに
なっているのかもしれないです。
イヴォンがアントワーヌを気に入ってくるのですが、
その一方で妻のマベとの関係も気づいてしまい、
難しい関係になっていくところもストーリーの
見所です。
結構フランス映画独特の淡々としたストーリー
ですが、見ていて飽きることがないので、なかなか
良い作品だと思います。
フランス映画や、ちょっと悲しくて切なくてもどかしい
ラブストーリーがお好きな方にはオススメですね。