「ドア・イン・ザ・フロア」

yuko20602005-09-29



『悲しみを乗り越える難しさ、この一言です。』


※画像は映画「ドア・イン・ザ・フロア」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


キム・ベイシンガー演じるマリアン・コールは、ジェフ・ブリッジス
演じる児童文学作家として成功した夫テッドと、エル・ファニング
演じる愛くるしい4歳の一人娘ルースとともに、申し分の無い裕福な
生活を送っていた。
一見幸せに満ちたこの夫婦だが、マリアンは数年前の或る事件以来、
深い哀しみの中に閉じこもり、幼いルースの母親としての役割を
果たすことさえできなくなっていた。
その夏、テッドは名門高校に通い、ジョン・フォスター演じる作家を志す少年
エディを、助手のアルバイトとして自宅に住まわせる。
希望に胸を膨らませるエディは、やがて家族の様子がおかしいことに気付く。
テッドは、スカッシュと絵のモデルとの浮気に明け暮れ、創作活動を
する様子もない。美しい妻のマリアンとは、半別居状態だ。
そして、夜中に家族の写真を見つめ、何か呟いているルース。
やがてエディは、家族に隠された悲しい過去を知るようになる



この映画「未亡人の一年」という小説の映画化らしく、4年も
歳月を費やした・・・という話でした。
前評判ほどの映画ではなかった感じがしましたね。
壊れていく夫婦関係、苦悩などが辛らつに描かれていた作品でした。
キム・ベイシンガー演じるマリアンは、子供を失った悲しみから
立ち直れず、子供を失った悲しみを消すために、ルースを生んだ
ようですが、それを後悔している・・と言っていました。
もし、自分の子供を亡くして、別の子供を生んだとしてやはり
その悲しみを消すことは出来ないんですかね。
その悲しみからどう立ち向かうかを考えさせられる映画でしたね。
また、夫のテッドはテッドで、絵のヌードモデルと寝てしまったり、
すぐ女性にちょっかいを出してしまう。
それに耐えながら、悲しみを乗り越えようとするマリアン。
こんな構図が・・実際にもありそうな感じがしました。
そして、一方でマリアンも助手のエディと関係を持ってしまう。
そして家族が崩壊していく。。。
また、冷め切った夫婦関係・・これも見ていて悲しくなりました。
現実的な部分もありつつ、いろんな意味で哲学的な要素も
ありつつ。単純な映画ではないかな。
結構ベッドシーンが多いので、子供には見せてはいけない映画。
これもこの映画のポイントです。


この映画の子役で出演している、ルースの役を演じていた
エル・ファニング。「第二のダコタ・ファニングだねぇ」なんて
見終わった後友人と話していたら、なんと!本人の妹だったとは。
この映画のチラシにも「天才子役といわれる姉をしのぐ演技力」
なんて書かれていて、ビックリしました。
確かに、かわいい!!
この映画は、彼女を楽しみに見るのもいいのかな。。。と思いつつ。