「私の頭の中の消しゴム」

yuko20602005-09-06



『こんなに人を愛し、愛されたら。。。』


※画像は映画「私の頭の中の消しゴム」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


チョン・ウソン演じるチョルスは工事現場で働く無愛想だが、
仕事へのこだわりと正確さが人一倍な男性。
ソン・イェジン演じるスジンはおっちょこちょいで慌て者だが純粋さが
魅力だが、不倫だった恋愛に破れ傷ついたばかりの社長令嬢。
コンビニでの思わぬハプニングから2人は出会う。
そして、スジンのお父さんの現場で再会し、まるで運命のように
恋に落ちる。
そして、スジンの両親の反対もふたりで乗り切り結婚。
チョルスは過去の出来事から、愛を信じずに独りで生きてきたが、
スジンの純粋さと愛に心を開き、愛すること、幸せが何かを
つかんでいく。
幸せの絶頂にいるふたりだったが、次第にスジンが夫のお弁当には、
ご飯だけを2つ包んでしまったり、自分の家さえ探せずに道に迷って
しまうようになり、スジンの物忘れはますます深刻になっていく。
不安を覚え病院に訪ねたスジンは、自分が「アルツハイマー」で
あるという事実を知る。肉体的な死より精神的な死が先に訪れる病。
スジンは全ての記憶を徐々に失っていく。
家族が誰なのか、自分が誰なのかすら分からなくてなっていく。
そして、スジンはチョルスすらも識別できなっていく。


映画の前半は、2人が出会って、恋に落ちて結婚して幸せな
様子なので、とても楽しいし、幸せな気持ちになれる
ストーリーなんですよ。
でも、後半、スジンがどんどん記憶を失っていってしまい
悲しいストーリーなんですね。
この映画を見ていて、この映画の2人のようにお互いを
ものすごく愛し愛されたらどんなにいいだろうか。。。と
思ってしまうほど素敵でした。
でも、一方でそんなに愛し合っているのに、相手の記憶が
どんどん消えていってしまって、自分を愛したことも、
自分のことさえも記憶から消えてしまう相手を見ていて
本当に辛いだろうなぁ〜と思ってしまいました。
もし、どっちがいいか・・と言われれば記憶を失う方が
ラクなのかもしれないなぁ〜と一緒に見に行った友人とは
言っていたのですが、ずるいですね。


映画の中で、本人に「若年性アルツハイマー」だと告知する
シーンがあるのですが、あんなにあっさりとした言い方をして
いいんでしょうか・・ちょっとそれだけがえ!っと思って
しまうシーンでした。
こういう告知って韓国では家族を同席させないんですかね。


とても現実的だけど、痴呆症を進行させないようにするには
なるべく脳を使った方がよいし、薬で進行を押さえることも
「気休め」と劇中では言ってましたがそれなりの効果はあるはずですし。
うぅ〜ん・・・
どうなんでしょうね。この辺が韓国と日本の文化とか医療の方針の
違いなんでしょうね。


とてもPureなストーリーなので涙もろい人は泣けるストーリーかも。
恋愛ものが好きな人は必見ですね。