「メリンダとメリンダ」

yuko20602005-06-24



『悲劇と喜劇の対比がおもしろいです。』


※画像は映画「メリンダとメリンダ」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。



マンハッタンのビストロにたむろする劇作家たちの
雑談の光景から始まる。
喜劇作家と悲劇作家が討論を始める。「人生は悲劇か、喜劇か?」。
いかにもニューヨーカーらしく、そんな議論を闘わせる彼らは、
同じ状況設定から、まったく別の方向へ展開するふたつの
ストーリーを編み出していくゲームを始める。



 その物語の舞台はニューヨーク。
悲劇のヒロインメリンダは、不倫のすえに医者の夫と別れ、
夫に親権も取られ、絶望の気持ちのままでニューヨークに
やってくる。
彼女が学生時代の友達のアパートのドアを開け、突然の訪問者
となり、パーティの輪の中に転がり込んで行く。
そして、生活のあてもない為しばらく友達の家で居候する
こととなる。
メリンダを立ち直らせようと、ある日男性を紹介するために
パーティに誘う。しかし、紹介される予定の男性ではなく
パーティで演奏していたセクシーなピアニストに
ひと目惚れの恋に落ちる。



喜劇のヒロインメリンダはアパートに引越しをしてきたばかり。
映画監督の妻と売れない俳優夫婦が同じアパートに住んでいる。
妻が偶然廊下ですれ違ったことにより、メリンダが夫婦の家に
助けを求めて突然の訪問者となり、パーティの輪の中に転がり
込んで行く。
そして、夫婦と友達関係を築いていくことにより、複雑に
恋愛関係が交錯する・・・。



ウッディ・アレンの作品なんですが、彼の作品を久し振りに
見たような気がします。先日公開されていた
「さよなら、さよなら、ハリウッド」も試写会が当たっていた
のに、見にいけなかったですしね。
個人的に、何を訴えたいのかよく分からない作品も多くて、
ものすごく好きという監督および、俳優さんです。
よーーく考えてみると「哲学的?」っていう感じかも。
巷の評価も二分するのでは?
好きな人はすごい好きだけど、好きじゃない人は「わざわざ
映画館で見るほどではない」と彼の映画を評価してますし。
この作品は、思っていた程話がぐちゃぐちゃになっていなくて
なかなか、面白い視点の作品だったと思います。
悲劇のメリンダは、自分の精神的な弱さ、依存心の強さが
悲劇を招いているし、喜劇のメリンダは紹介されたり
ふとした出会いで恋に落ちるのですが、最後は身近な人に
恋をしていることに気づく。
2つの視点が面白いようにからんでいた映画でした。
どっちが正解でもなく、どっちが間違えでもなく・・どちらも
ありえるストーリーという感じでした。
スクリーンで見るほどの作品ではないかもしれないですが、
ウッディ・アレン作品が好きな人にはオススメですね。
相変わらず、映画の中の音楽はJAZZなどを中心におしゃれ
ですしね。