「ダニー・ザ・ドッグ」

yuko20602005-06-15



※画像は映画「ダニー・ザ・ドッグ」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。



5歳の時に誘拐され母親から引き離され、高利貸しで悪漢バートに
闘犬として育てられたジェット・リー演じるダニー。
彼はバートの金儲けの道具として、闘うことしか知らず、孤独な
殺人マシーンとして首輪をつけられ、地下に閉じ込められて生きてきた。
感情さえも忘れていたダニーは、ある日、バートが取り立てに行った先で
モーガン・フリーマン演じる事故で視力を失ったピアノ調律師、サムと
出会う。サムが弾くピアノが気になって仕方がなかった。
数日後、バートとダニーが乗る車にトレーラーが突っ込み、何とか
車を這い出したダニーは、サムの元へ辿りつく。
サムは傷ついたダニーを自宅に連れて帰り介抱する。
回復したダニーは、サムと、サムの娘ヴィクトリアの元、音楽に触れ、
交流を通し、ダニーは初めて人を愛することを知る。
次第に人間らしさを取り戻していくのだが・・。




いやぁ〜非常に衝撃的な映画でしたねぇ。
衝撃的な映画だろうとは予想していたんですが、やはり
衝撃的でした。やられた!
リュック・ベッソン、さすがーーって感じの映画でした。
「レオン」も「ニキータ」も見てないんですけど、この2作品を
超える衝撃なんだろうなぁ〜なんて思いました。



もし、人がこの映画の中のダニーのように闘犬として育てられたら
ダニーのようになってしまうんでしょうか・・・。
前半のダニーを見ていて「オオカミに育てられた人間」の話を
思い出しながら見てしまったんですけどね。
かなり、リアルというか・・そうみせてしまうジェット・リー
演技がすごいってことですね。
話の趣旨としてはこの「オオカミに育てらた人間」の話に近いのかな。
人間として扱われてこなかった人が、愛情を与えられて人間の感情を
取り戻していく・・・っていう。
それまでの葛藤とか苦しみとかいろいろあって、人としての感情を
取り戻すまでの様子が、とても切なかったですね。
さすがに涙腺ゆるくなりそうでした。
(でもやっぱり周りの目が気になって映画はなかなか泣けないんですよね)
モーガン・フリーマンはとってもいい人の役で、渋かった!
でも、盲目の演技はどうかなぁ〜って感じでしたが、彼の存在感は
やっぱりこの映画でもすごかったですね。
ミリオンダラー・ベイビーでの存在感もすごかったけど。
年を取るごとに渋さと円熟味が帯びてくる役者さんですね。



あと、ジェット・リーは相変わらずカンフーとかがすごかったです。
確か、彼もジャッキー・チェンと同じでスタントナシで演技している
ハズ??
この映画の中では今までのジェット・リー主演作とは違って、その
戦うのがメインではなくて、人の感情を取り戻す人の話のほうが
メインなので、ジェット・リーの今までの出演作品のことを考えて
期待していくと外れるかもしれませんね。
でも、とってもよい映画でした。
涙腺ゆるい人はこの映画、多分泣いちゃいますよ!