「やさしくキスをして」

yuko20602005-05-02



※画像は映画「やさしくキスをして」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。



舞台はスコットランドグラスゴー
カソリックの高校で音楽を教えるロシーンは、聡明で自分の
意志をしっかりと持った魅力的な女性だ。
ある日彼女は教え子の兄でパキスタン移民二世のカシムと知り合う。
カシムはグラスゴーで最先端のクラブでDJとして働きながら、
将来自分のクラブを経営することを夢見ている。
2人はちょっとしたきっかけで知り合い、次第に深く愛し合う
ようになる。
しかし、厳格なイスラム教徒であるカシムの両親は異教徒との
結婚を許さず、美しい従姉妹のジャスミンを婚約者に決めてしまう。
またロシーンも厳しいカソリックの教えのもとで、カシムとの
関係が原因で仕事を辞めなければならなくなる。
一方、カシムの家族はイスラム世界の慣習に縛られ、家族が
バラバラになり始める。



ケン・ローチ監督の最新作ですね。
私は、この監督の映画は「マイ・ネーム・イズ・ジョー」
という映画を見ただけで、あとの作品は残念ながら見たことが
ありませんので、詳しいことが言えませんが。
基本的にはイギリスの街が舞台になった作品が多いようです。
私が見た「マイ・ネーム・イズ・ジョー」もグラスゴー
舞台になっていましたし。


ラブストーリーとしてはかなり美しい作品でした。
カシム役の男性はとてもスタイルがよくハンサムで見ていて
うっとりしてしまいました。いい男〜〜って感じでした。
相手役のロシーンもなかなか、かわいらしい女優さんでした。
そんな2人が宗教問題に悩まされながらも、自分達の愛情を
貫こうとする姿がよかったです。
日本人にはあまり馴染みのない「宗教の壁」がテーマに
なっていて、見ていてカシムの両親が自分達の宗教信仰を
子供達に押し付けようとする姿に「ふるい!」と思ってしまい
ましたが、これって、日本人である私の偏った考えかも
しれないですねぇ。日本でも実は、こういう問題があったり
するのかな。
宗教よりも、家柄とか長男長女同士だから、家を継げないから
NGとか、どっちかの家が格式高いおうちで釣り合わないから
結婚はNGって未だにありますよね。そういう問題と重ね合わせたら
理由は違うけど、同じ事なのかな。
そういう問題があると愛を貫くのは大変です。
昔より、愛を貫きやすい世の中になっては来ているけど。
国際結婚も最近は増えているので、この「宗教の壁」
問題は身近にどんどんなっていくんでしょうね。


この映画、ちょっと問題のシーンが多いので子供には
見せない方がいいと思います。大人なら、この映画を美しいと
感じられるかもしれないですが。
多分、R-18指定になっている映画ですね。