「ビヨンド・ザ・シー」

yuko20602005-03-25

原題:Beyond The Sea




※画像は映画「ビヨンド・ザ・シー」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


この映画は、ボビー・ダーリンという実在のミュージシャンの
お話です。
彼は7歳の時にリウマチ熱のため心臓を患い、15歳までしか
生きられないと診断される。
ベットで過すことが多く、外で友達と遊べない彼は音楽と
若い頃歌手だった母親(代わり)のポリーの影響で音楽と
運命的な出会いをする。
ポリーにより、ピアノや踊りや歌を教わり、その他独学で
ギターなどのほかの楽器をマスターしていき、メキメキと
音楽の実力をつけていく。
ポリーとの合言葉は「フランク・シナトラを超えるスターになる」



そして、大きくなったボビーはたちまちNYに上京する。
最初はなかなか認められなかったが、芸名をつけたとたん
あっという間にトップスターに仲間入りするボビー。
そして1960年、映画出演現場で、映画スターのサンドラ・ディーと
出会い結ばれ、子供が生まれる。
人生最高の時を迎えていた。
その後も順調にキャリアを伸ばすボビーだったが、彼のどん欲さと
時代にすれ違いが生じた時、衝撃の事実が告げられる…。



この映画は、ボビー・ダーリンが自分の自伝映画を撮影している
シーンから始まります。
ボビーの子供時代を演じている少年が、解説するような形で
現れたりして、客観的に描かれています。
そして、ミュージカルタッチにボビー・ダーリンの人生が
描かれていて、彼の曲が20曲近く使われています。
主人公・ボビー・ダーリンを演じているのはケビン・スペイシー
ケビン・スペイシーが10年以上もの年月をかけて映画化を
実現させた入魂の作品だそうです。
アカデミー賞にもノミネートされましたね。
劇中の歌も、ケビン・スペイシー自身が吹き替えナシで、
歌のレッスンをして歌っているそうです。
ケビン・スペイシーの歌も素晴らしかったです。
撮影シーンに戻ったり、映画自身に入り込んだりとちょっと
分かりにくいところもあるのですが、音楽Fanとして、
1950〜1960年代に音楽の礎を作ったであろううちの1人の
話が見れてとてもよかったです。
この映画がなければ、ボビー・ダーリンのことを未だ
知らなかったと思います。
ミュージカルタッチで描かれていますが、ミュージカル
過ぎていなくて、普通の映画として見られる感じがよかったです。
「五線譜のラブレター」は本当にミュージカル映画という
感じだったのですが、私はあれはあれで最高によかったと
思います。この映画は「五線譜のラブレター」ほどミュージカル
映画ではなかったですね。
音楽の質も良かったし、ボビー・ダーリンが生前に歌っていた
楽曲自体がよかったのでしょうね。
オリジナルとサントラ盤を聞いてみたいと思いました。


この映画は私にしてはめずらしくお金を払って映画館で
見に行ったのですが、残念ながら再来週で終了ということで
映画館に足を運べない方はビデオで見てください。
特に、我こそは音楽好き!という人にはオススメです。