「ある愛の風景」

yuko20602007-10-02

原題:Brødre



『静かに、そして心に突き刺さる映画でした。』



※画像は映画「ある愛の風景」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。





美しい妻サラと二人の可愛い娘を持った国連軍のエリート兵士ミカエル。
良き夫、良き父としてキャリアにも恵まれ幸せな日々を送る彼に、
戦渦のアフガニスタンへの派遣が命じられる。歓送会が催され、
両親と弟ヤニックも集まり一同が久しぶりに顔を揃えた。
両親にとって自慢の息子ミカエルとは対照的な独り身の弟ヤニックは、
刑務所帰りで定職もなく、家族からすっかり孤立していた。
やがてアフガニスタンからサラの元に訃報が届く。捕虜救出に向かった
ミカエルの乗ったヘリが、アルカイダに撃墜されたのだ。
突然の報せに嘆き悲しむ家族。
そんな時、憔悴しきったサラや娘たちの心の支えとなったのは厄介者のヤニックだった。
ヤニックも初めて人から必要とされる事の幸せを噛みしめていた。
しかしその頃ミカエルは捕虜となって生き延び、過酷な状況に直面していた。
そしてある日、国連軍に助けられ帰国するが、ミカエルは
まるで人が変わったようになっていた…。




この映画、かなり深いですね。
映画の前に配られたチラシにもいろいろと書かれていましたが、この映画の監督
スサンネ・ビアは、非常に映画を作るのが上手く、他の作品ではハリウッド
リメイクが2本ほど決まっているそうです。
今、かなり注目されている方なんだそうです。
そんな前知識を入れながら見ていたのですが、普通、淡々としていると結構
飽きてしまいそうなんですが、主人公・ミカエルの戦場でのシーンが織り込まれ
かなりドキドキさせられるシーンもあります。
戦場でのシーンはかなりリアルで、こんなことがアフガンやイラクでは
日常茶飯事なんだろうなぁ・・・と思って、辛くなってしまいます。
こんなことがあった後で日常生活に戻ったら、人が変わって当然ですよね。
ミカエルの人柄が変わったあとの家族の動揺や、困惑、もがき苦しみが
とても痛いように伝わってきました。
同じ立場だったら、どうするんだろう・・って考えながら見てしまいました。
心理描写もとても上手くて、ちょっとしたしぐさとか行動に感情が込められていて
うまいなぁ〜と思いました。
また、映画のまとめ方も上手くて、場面の変わり方が非常によかったですね。
結構映画に入り込んでいける感じでした。
まさに「静かに、そして心に突き刺さる映画」だと思います。
ちょっと重たい映画ですが、一見の価値はあるかと思いますよ。





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