「パフューム−ある人殺しの物語−」

yuko20602007-02-15



『原作を先に読んでおけばよかった。。。』


※画像は映画「パフューム−ある人殺しの物語−」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。


舞台は1738年。
パリのセーヌ河沿岸に並ぶ魚市場は、活気と悪臭に満ちていた.
大きな腹を抱えた魚屋の女が突然店の奥に倒れこみ、無造作に捨てられた
魚のはらわたの上に赤ん坊を産み落とす。死産と決め付けて捨て置いた
赤ん坊が大声で泣き出し、女は子殺しで逮捕され絞首刑となる。
彼はジャン=バティスト・グルヌイユと名づけられる。
親の愛すら知らぬ彼に神が唯一与えたのは、あらゆるものを嗅ぎ分ける驚異的な嗅覚。
一切の体臭を持たない得意な体質と、その嗅覚による奇行から周囲に疎まれ続けるグルヌイユ。
ある時、街で偶然出会った女の芳しい体臭に取り憑かれてしまった彼は、その香りを
手に入れるために調香師となり、日々香水造りに没頭してゆく。
非凡な才能から生み出される数々の香水は、瞬く間に人々を魅了するが、
それは彼の求める香りではなかった。
やがて、パリを震撼させる連続殺人が発生する。被害者はすべて若く美しい娘で、
髪を刈り落とされた全裸死体で発見される。



私はこの作品の原作を読んでいなかったので、途中までハラハラドキドキ、
女性をどんどん殺人していく主人公のジャンの奇行に胃が痛くなりました。
そういう意味で、★3つでした。
かなり殺人シーンとかがエグい感じもしましたし、ちょっと主人公の
異常な行動に理解できなかった部分もあったりして。。。
でも、もしこのストーリーをある程度知っていて最後のエンディングに
つながっていったのなら、こんなにハラハラせず見られたのかも知れません。
なので、ちょっと後悔・・・。
小説を読んでいたら、きっとこの作品の深い意味が読み取れたかなぁ。。と
かなり後悔しています。
人間の本能とか、本来持つ能力とかそういった核心の部分に触れていて
哲学的で、なかなか1度見ただけではこの映画の深い意味があるなぁ〜と
見たあと少しずつ感じるのですが。
ある意味、とても芸術的で美しい映画で、本能に、自分の感性に、能力に正直に
生きた純粋な主人公は、正直で美しいです。
ただ、人によっては「許せない」と感じる作品でもあるかもしれません。
出来れば、小説を読んでから映画を見たほうがいいかもしれませんね。
賛否両論の映画だと思います。