「愛についてのキンゼイレポート」

yuko20602005-08-01



『タダ、彼は人の役に立ちたかっただけでした。』


※画像は映画「愛についてのキンゼイレポート」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!
という基準で評価してます。



インディアナ大学の動物学の助教授、リーアム・ニーソン
演じるアルフレッド・キンゼイは、3人の助手に質問の仕方を
指導していた。
キンゼイは、アメリカ人が今までタブー視してきたセックスの
実態について調査するために、独自のインタヴュー・テクニックを
開発したのだ。


インタビューの中で自分の生い立ちを思い出す。
厳格な父に反対されながらキンゼイは少年時代から熱中していた
野生動物の観察、生物学への情熱を断ち切れずボードン大学に
無断で転入する。
父は激怒し、2人の関係は修復不可能なほど悪化する。
 ボードン大学卒業後、ハーバード大学で博士号を得て、
インディアナ大学助教授になったキンゼイは、ひたすら
タマバチの研究に没頭する。



キンゼイの講義に熱心に耳を傾ける女学生がいた。
彼女の名はローラ・リニー演じるクララ・マクミレン。
キンゼイと同じ無類の昆虫好きだった。
2人は急速に親しくなり、キンゼイは、まもなくクララに
プロポーズするが返事を留保される。
キンゼイは子供のように怒るが、数日後、クララは結婚を承諾する。
 文字通り二人とも、初めての夜だった。痛がるクララに無理強い
することなど、キンゼイには出来なかった。
「専門家に相談すればいい」常に前向きなキンゼイの発案で、
2人は医師の指導を仰ぎ、最初の夫婦の危機を素晴らしい体験に
変えることに成功する。


自分の愛情表現は普通なのか、それとも変わっているのか?
という誰しもがもつ疑問に対して科学的見地からレポートを
作った、キンゼイ博士の生き様を描いた作品です。
彼に言わせると、人間の生態を調べるのも、虫の生態を
調べるのも一緒だと言うことなんですけどね。
今ほど、Openになっていないことに対して、自ら切り開いて
行こうとする中に、いろんな苦労があるんですが、キンゼイが
意志を曲げずに切り開いていく姿がすごかったですね。
あと、奥さんの理解力が支えている姿も美しいですね。
アメリカにまだまだ保守的だった時代に新しい視点で思想を
切り開いていこうとしたパイオニアがいた・・ということを
知る、いい映画だと思います。
興味がある方は、ぜひ見てくださいね。