「アンナとロッテ」

この画像は映画「アンナとロッテ」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。　
★★★★★が満点です。

この作品は、とても悲しい内容でした。
アンナとロッテと言う2人の双子の姉妹がいました。
2人の両親が亡くなり、アンナとロッテは親戚の家に別々に
引き取られていきました。
アンナはドイツの貧しい農家へ、ロッテはオランダの裕福な
家庭にそれぞれ引き取られていきました。

お互いがお互いを案じているのですが、ロッテからアンナに
書かれた100通あまりの手紙が、養父母の思いで手紙が
届けられることがありませんでした。
ロッテはふとしたきっかけで、養父母が止めていた自分の
アンナ宛の手紙を見つけます。
そして、アンナに会いに行くのですが、折しも第二次世界大戦
直前。
お互いの立場と考え方の違いに、気持ちが行き違ってしまします。
そして、悲しいエンディングが待っているのですが。

この作品は、まず「児童虐待」に憤りを覚えます。
アンナが引き取られた貧しい農家でこき使われているのです。
こんなことが未だに世界のどこかで行われているはずです。
子供に対してこんなことが行われてはならないのです。

そして、「戦争」が人の心を引き離すこと、理解し合えるものが
理解し合えなくなること、極限に迫られてしまうこと。。。が
描かれています。
戦闘シーンなどは一切無いのですが、戦争に巻き込まれ、
数奇な運命に巻き込まれた２人。
こんなことがあってはならない！と思いました。